リーッタ・ヤロネン/文 クリスティーナ・ロウヒ/絵 稲垣美晴/訳
出版社 : 猫の言葉社
ISBN : 9784904196090
父親が亡くなり、遠くの町へ引っ越すことになった。母親の仕事や二人の住むところを探すために、今日は電車に乗って引っ越す町を見に行く。母親が切符を買っているあいだ、少女はカラスを見ながら待っている。木からいっせいにカラスが飛び立つ。少女には、愛するものを失う木の気持ちが痛いほどよくわかる。すると、少女の心に、父親の思い出が次から次へと蘇ってきた。寂しさとは何か? 死とは何か? モノローグで語られる少女の孤独、そして、新しい生活への不安と期待。