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仕事から帰ったあざみの部屋の前にいたのは、 彼女の想い人であり、 四年前に婚約者と共に海外に旅立ったはずの、 三枝秀之その人だった。
何故、 彼はあざみの部屋の前にいるのだろう……?
再会の喜びと疑問でいっぱいのあざみだったが、彼に請われてつい部屋にあげてしまう。
そこで聞かされたのは、 あざみにとっては喜ばしい、 恋人も婚約者もいないという真実だった!?
「離れていた間、よく眠れなかった……」
怒涛の夜に眠気が吹き飛んだあざみは、 懐かしい過去に記憶を馳せる。
しかし、遠い記憶を回想する身体は、だんだんと三枝に刻まれたあの熱も思い出して――!?