作成:2019-07-09 16:50   最終:2019-07-09 16:52 本番 確認済

日歿堂霊怪日録 遺品整理屋はいわくつき


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出版社 宝島社
概要 【宝島社文庫より発売中/イラスト・しのとうこ】幽霊・あやかし・神様の依頼だってこなします、怪異×お仕事×青春の物語!! 就職活動に失敗し、失意に沈む大学生・哉汰の前に現れたのは遺品整理の代行会社を経営する美女・東雲。「君には死者を救う素質があります! 」と哉汰は持ち前の超霊感体質に目を付けられ、彼女が経営する会社「日歿堂」にスカウトされる。初仕事は夫を亡くした老婦人の依頼による遺品整理。夫の葬儀後、彼の裏切りを知った老婦人は「旦那の物は全て処分してください」と断言し、死後離婚の決意を明かす。しかし哉汰たちの前には亡くなった依頼人の夫の霊が現れ、「離婚をなんとか回避してほしい!」と懇願されてしまう。両者からの真逆で厄介な依頼に頭を抱えつつも遺品整理を始めた哉汰だったが、屋敷には不穏な気配がうずまいており――――?
本文

プロローグ 奇妙な弔問客

しかし錆びた手摺りに手をかけたその時、対岸の影は煙のように一瞬でかき消えた。

「誘いに乗ってはいけませんよ。あれは一種の死神です」

 突然真横から響いた声に、ぎくりと体が硬直する。 声がした方をおそるおそる向いて――――目に入ったのは、声の主の顔をすっぽりと覆い隠す黒い傘だった。

「……死神? まさか、あの影が見えるんですか?」

「ええ。私たちは《誘い神》と呼びます。建築物や樹木、岩石、器物といったものに潜み、文字通り人を死に誘う神です」

 大きな傘の下からハスキーな声が返ってくる。驚きのあまり、俺は突然現れたその人をまじまじと眺めた。大きな黒い傘の下からのぞく体は、女性のものだ。すらり均整のとれた肢体は、黒のワンピースに包まれている。

 今まで生きてきて、あの類のものが見える人間には数えるほどしか会ったことがない。

 大多数の人間の目には、決して映らないもの。なのに何故か、俺の視界にはやたら鮮明に飛び込んでくるそれを、世間は幽霊だとか亡霊だとか悪霊、怨霊、お化け、化け物、妖怪など様々な名前で呼ぶ。  様々な名前で呼ばれているにも関わらず、それらは世間では基本的に「実在しないもの」とみなされている。  俺の視線に気付いたように、声の主が傘を上げた。下から現れた顔に、思わず息を呑む。

「申し遅れました。私、日歿堂の玖堂東雲と申します」

 若い女性だった。おそらく、俺や二つ年上だった姉と同年代くらいだろうか。

 腰の近くまで伸びた黒い髪も、黒い傘や髪に輪郭を溶かすような浅黒い肌も、精巧な人形のように整った美貌も、目を引くといえば目を引く。しかしそれ以上に印象的なのは褐色の肌の上で煌々と耀く、目が覚めるような黄金色の瞳だった。

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