全2件 (2020/03/06 ~ 2020/09/25)
出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
ISBN : 9784596226297
たとえ偽りでも、わたしは生涯忘れない。
あなたの婚約者になった、この瞬間を。
ホリーはフロリダの片田舎から単身ニューヨークへやってきた。
不動産会社で働く弟のつてで会社のアパートメントをしばらく借り、
仕事も生活も失敗続きの人生の再スタートを切るつもりだった。
ところが、誰もいないはずの部屋には、長身のたくましい先客が――
弟の会社の副社長イーサンがいて、ホリーを追い払おうとした。
外はやみそうもない大雨だし、ホテルに泊まるお金なんてないのに!
これまでのままならない人生が思い出され、思わず涙する彼女に、
ついにイーサンが折れて、一晩だけふたりで過ごすことになった。
でも、身の上話をするうち、彼から婚約者のふりを頼まれるとは、
ましてや胸がこんなに高鳴るとは、思ってもみなかった……。
病を患う最愛の伯母からCEOの座を継ぎたいイーサンですが、伯母の出した条件は、結婚して身を固めること。ゆえあって一生結婚はしないと決めている彼は、ホリーを偽りの婚約者に仕立てるべく、五番街を連れ回し……。実らぬ恋におちてしまうホリーの運命は?
出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
ISBN : 9784596226044
これは見てはいけない夢――
何度もそう心に言い聞かせたはずだった。
孤児のマリーは里親家庭をたらい回しにされながら、
奨学金で大学を卒業し、今は自らが支援を受けた慈善団体で働いている。
ある日、マリーに思わぬ転機が訪れた。カンヌにある本部に呼ばれ、
慈善イベントのマネージャーに抜擢されたのだ。
一緒に仕事をする裕福な支援者ザンダーが現れた瞬間、
優雅で自信に満ちたハンサムな彼を見て、マリーは息をのんだ。
さる公国の王子で、亡き姉の幼い娘を後見する彼は慈悲深くもあった。
好きにならずにいられない……でも、身分の違いを忘れてはだめよ。
そんなマリーの気も知らず、ザンダーは彼女に豪華なドレスを着させ、
“同僚”として次々と上流階級のパーティに連れ歩くのだった……。
蜜にむらがる蜂のようにしつこくつきまとう女性たちを寄せつけないためにと、ザンダー王子に同伴するよう告げられたマリー。わたしはシンデレラじゃないのね……。そうとわかってはいても、見てはいけない夢を、ふと見てしまいそうになる切なさが胸に迫ります。