「小説資料」ということで、インターネットから入手できる、小説を書く際に便利な資料をまとめていきます。まずは第1回目「名前」編です。
キャラクターの名前を決める際に、便利なサイトを中心に紹介していきます。
まずは「名字と言えばここ」という定番サイトです。様々な名字の人数や由来など、詳細な情報が得られます。
キャラクターの名前を付ける際に、その名字がどういう歴史を持っているか調べていると、密かな裏設定を作ることができます。
たとえば、今は関東にいるけど、地元は○○。商人が多い家系ということなので、きっと祖父、曾祖父あたりは、こういうことをしていたの違いない……。
リアルな小説を書く際には、設定の出身地と、名前の出身地を一致させておくと、リアリティが増します。そういう意味でも、こうしたサイトは活用したいところです。
「しゃーろっくほうむず」と読むのだと思います。各県で多い人数の名前を調べられるサイトです。
「姓名ランキング」を選ぶことで、各県ごとのランキングが見られます。
沖縄県出身のキャラ、北海道出身のキャラのように、出身地が決まっている場合、そのことを分かりやすく読者に伝えられる名字を付けることができます。
姓だけでなく、姓名でも表示できるので、名前を手っ取り早く付けたい時にも役に立ちます。
先ほどは名字のサイトでしたが、今度は名前のサイトです。名前のランキングをずっと続けている明治安田生命のサイトです。
UIがかなり悪いのですが、ここがネタ元になっていることが多いので、本家ということで取り上げます。
特に役に立つのは、以下の生まれ年別ベスト10のページです。キャラクターの年齢に、世代感を出したい時に役に立ちます。
このページでは、大正元年以降の名前のランキングが掲載されています。こうした情報を見ることで、その年生まれに相応しい名前を付けることができます。
名前は、時代によってかなり変わります。現代の基準で名前を付けると、その時代に馴染まない名前になったりします。こうした情報を元にして名前を付けると、リアリティが増します。
「ランダムで名前を付けるならここ」という定番サイトです。ランダム業界の雄という感じです。
「すごい名前生成器」では、姓名の珍しさも指定可能です。日本語の名前だけでなく、海外の名前も作れます。
ともかく名前が欲しい。大量に名前が欲しい。そうした場合に威力を発揮します。
「よーろっぱじんめいろく」と読みます。英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語など、10の言語圏の名前がアルファベット順に収録されています。
欧米系のキャラクターを作りたい場合に役に立ちます。読みのカタカタも付いているので、語感を確認しながら名前を探すことができます。
海外を舞台にした物語の場合、そのキャラクターがどの言語圏出身かは、重要なアイデンティティーです。そうした背景を考えながら名前を付けたい場合に、このサイトは有用です。
Wikipediaには、多数の人物の記事があります。そして、各ジャンルごとの「○○の一覧」ページが存在しています。
このページには、そうした「人名まとめ」ページが大量に掲載されています。
リストは膨大なのですが、一部を抜粋してみましょう。
「中南米出身者の一覧」「筑波大学の人物一覧」「琉球国王の一覧」「世襲議員一覧」「アメリカ合衆国上院議員一覧」「日本の哲学者」「物理学者の一覧」「計算機科学者一覧」「宇宙飛行士一覧」「発明家一覧」「大日本帝国海軍軍人一覧」「世界の宗教指導者の一覧」「マジシャンの一覧」「歌人一覧」「空手家一覧」
こうした各種人物一覧を参照することができます。
名前を付ける際に、そのジャンルの有名人の名前をもじることがあります。そうした名前を付けたい場合には、こうした一覧が訳に立ちます。
また、こちらも参考になります。
「ノベル読もうよ」で公開しているアプリの1つです。文字数、画数、含まれる音などの条件で、2万5000件の名字を絞り込むことができます。
キャラクターの名前を付ける際には、メインキャラクターは特徴的な名前にして、モブキャラは印象に残りにくい名前を付けたりします。たとえば画数を多くしたり、文字数を多くしたりすると、特別感が出ます。
また、クールなキャラは、クールな音の響きの名字にしたり、優しい包容力のあるキャラは、温かみのある音の響きの名字にしたりします。
そうした、キャラクターの特性に合わせて名字を探すためのアプリです。名前を付ける時は、毎度時間が掛かるので、こうしたアプリを作りました。
というわけで「名前」の資料をまとめてみました。
参考になれば幸いです。
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