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「有吉佐和子」の書籍一覧(最新発売日情報)

全15件 (1970/02/03 ~ 2020/11/09)
 有吉 佐和子(ありよし さわこ、1931年(昭和6年)1月20日 - 1984年(昭和59年)8月30日)は、日本の小説家、劇作家、演出家。和歌山県和歌山市出身。日本の歴史や古典芸能から現代の社会問題まで広いテーマをカバーし、読者を惹きこむ多くのベストセラー小説を発表した。カトリック教会教徒で、洗礼名はマリア=マグダレーナといった。代表作は『紀ノ川 (小説)』、『華岡青洲の妻』、『恍惚の人』など。娘にエッセイストの有吉玉青がいる。正確には「吉」の字は下が長いのだが、小説を書いていた頃には活字がなかった。
 
 長州藩士有吉熊次郎は曽祖父にあたる。
 佐和子の母・秋津は明治37年(1904年)に和歌山の庄屋の家に生まれ、旧姓は木本といい、父親は政治家だった。たいそうな大女で結婚条件は自分より背が高いことだった。こうして横浜信用金庫に勤めていた180cmの東男・有吉眞次に嫁ぎ、お手伝いを連れて上京した。佐和子の身長は165cmあった。横浜正金銀行勤務の父の赴任に伴い、小学校時代を旧オランダ領東インドのバタヴィアおよびスラバヤで過ごした。
 1941年に帰国後、東京市立第四高女(現・東京都立竹台高等学校)から疎開先の和歌山高女(現・和歌山県立桐蔭中学校・高等学校)へ。その後、光塩女子学院を経て、府立第五高女(現・東京都立富士高等学校)卒業。東京女子大学英文学科に入学したが休学後1952年同短期大学部英語学科卒業。大蔵省外郭団体の職員を経て舞踊家吾妻徳穂の秘書となる。
 大学在学中から演劇評論家を志望し、雑誌『演劇界』嘱託となる。同人誌『白痴群』、第15次『新思潮』に参加。1956年に『地唄 (小説)』が文學界新人賞候補、ついで芥川龍之介賞候補となり一躍文壇デビューを果たした。初期には主として日本の古典芸能を題材とした短編が多いが1959年、自らの家系をモデルとした長編『紀ノ川』で小説家としての地位を確立した。
 1962年、神彰(興行師。有吉との離婚後、居酒屋チェーン「北の家族」経営者となる)と結婚。長女として有吉玉青をもうけるが神の事業の失敗により1964年に離婚した。1970年代に入ると代表作となる『恍惚の人』や『複合汚染』が大きな反響を呼び、いわゆる「社会派」的イメージが定着した。その流れの中で、第10期中央教育審議会委員に任命されたほか、参議院議員通常選挙全国区に出馬した市川房枝の応援や、四畳半襖の下張事件の弁護側証人として東京地方裁判所で証言するなどの社会的活動も行った。
 また有吉はしばしば国内外へ取材旅行に出かけ1959年から1960年にかけてロックフェラー財団の奨学金を得てニューヨーク州のサラ・ローレンス大学に9か月間留学、1970年 - 1971年にはハワイ大学システムで半年間「江戸後期の戯曲文学」を講義している。特に中国との縁が深く(後述)、1961年には亀井勝一郎らと国交回復前の中華人民共和国を訪問し、以後たびたび招待された。1965年には天主教(中国におけるカトリックを指す)調査のため半年滞在し、1978年には『有吉佐和子の中国レポート』執筆のため人民公社に入っている。
 この他1968年には友人の文化人類学者畑中幸子が調査中だったニューギニア島山中の村を訪れて『女二人のニューギニア』という爆笑エッセイを書いた。しかし、帰国後にマラリアに罹った。
 1984年8月30日未明、急性心不全のため東京都杉並区内の自宅で死去した。53歳没。東京都監察医務院で行政解剖され、「病死」と断定され、警察も「自殺などの事件性はないと断定」した。病名も「心機能不全による病死と断定」したことが翌日の新聞で報じられたが、「それでも、無責任な記事が出ます」という。祖父の眠る墓に入ったがただ一人キリスト教徒だったので、墓石の戒名のところに「マリア・マグダレナ」と洗礼名を刻むことになった。
 有吉の死後、妙法寺 (杉並区)(東京都杉並区堀ノ内 (杉並区))に『有吉佐和子の碑』が建立され、命日の8月30日に『有吉忌』と題する追善法要が執り行われている。
引用元:Wikipedia 2019/08/03
出版日 : 2020/11/09
出版社 : 河出書房新社
ISBN : 9784309417813

名著復刊!戦後黒人兵と結婚しNYに渡った笑子。偏見と人種差別の中で逞しく生き方を模索する。アメリカの人種問題を描く感動傑作!
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出版日 : 2014/12/04
出版社 : 文藝春秋
ISBN : 9784167902544

女犯の咎で寺を追われた僧侶、王昭君の肖像画を描く画家の懊悩。人間普遍の精神の血しぶきを鮮やかに描く初期傑作短篇集!
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出版日 : 2014/08/06
出版社 : 文藝春秋
ISBN : 9784167901622

地唄の名人である盲目の父親と、アメリカに渡った娘との凄まじい愛情の確執、芸へのひたむきさを描いた著者初の記念的長編。
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出版日 : 2014/07/18
出版社 : 集英社
ISBN : 9784087452082

短大卒業後、口紅を手がける会社に就職し、仕事に恋に冒険する女性を描く長編小説。有吉佐和子が30歳の時に『週刊明星』で連載した単行本未収録作品を、没後30年を記念して刊行。(解説/有吉玉青)
出版日 : 2014/05/10
出版社 : 講談社
ISBN : 9784062902298

没後30年。今なお輝きを放つ不朽のベストセラー作家が、強く生き抜く女性の生涯を故郷の川のたゆまぬ流れに託して描く長編小説。
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出版日 : 2014/04/18
出版社 : 集英社
ISBN : 9784087451832

パリ帰りのユキが経営する高級洋装店で働く隆子。「この店を自分のものにしたい」と憧れ以上の野心を抱き、ユキの再渡仏をチャンスと──デザイナーとして頂点を目指す女たちの闘い。(解説/森英恵)
出版日 : 2014/04/15
出版社 : 講談社
ISBN : 9784062778114

公武合体のため将軍家に降嫁することとなった皇妹和宮。しかし江戸へ降ったのは身替りの少女だった。没後三十年、有吉文学の代表作。
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出版日 : 2014/03/20
出版社 : 集英社
ISBN : 9784087451740

夫亡き後、更紗染めに没頭し、初めての展示会で出会った新聞記者の言葉に心を乱された紀代。彼女を見守り続ける亡父の親友と記者、二人の男性の間で揺れる。女心を丹念に描く名作。(解説/斎藤美奈子)
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出版日 : 2014/02/20
出版社 : 集英社
ISBN : 9784087451634

没後30年名著復刊第1弾。自ら人生を切り拓き、社会に巣立とうとする卒業間近の女子大生7人。恋愛や結婚に憧れるが、なかなか思い通りにいかず……女性の心の葛藤を描く青春小説。(解説/藤田香織)
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出版日 : 2013/12/04
出版社 : 文藝春秋
ISBN : 9784167137120

名女優と歌舞伎界の大物の舞台中に、殺人事件が。舞台裏の壮絶な人間ドラマと、驚愕の幕切れに酔いしれる不朽の傑作ミステリー。
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出版日 : 2012/02/10
出版社 : 文藝春秋
ISBN : 9784167137113

一流会社勤務の夫の転勤に伴い、東京での社宅暮らしを始めた音子。喜びも束の間……。リアルな人間関係の葛藤が迫力の長篇小説
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出版日 : 2011/07/08
出版社 : 文藝春秋
ISBN : 9784167137106

無名の陶芸家が生んだ青磁の壺が売られ贈られ盗まれ、十余年後に作者と再会した時——。人生の数奇な断面を描き出す名作、復刊!
有吉佐和子/著 宮内淳子/著・解説
出版日 : 2002/06/10
出版社 : 講談社
ISBN : 9784061983007
出版日 : 1984/12/20
出版社 : 新潮社
ISBN : 9784101132211
出版日 : 1970/02/03
出版社 : 新潮社
ISBN : 9784101132068

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