全6件 (2008/10/10 ~ 2020/12/01)
出版社 : 春陽堂書店
ISBN : 9784394190202
この世界は、いったい、どこまで続いているのか。
私は、その輪郭を、確かめてみたかっただけなのだ。
親子三代の人生と記憶、 土地の歴史が重ねられる京都を舞台とした「もどろき」、
十代の旅の思い出と、 北サハリンで出会った人々との交流と描く「イカロスの森」。
芥川賞候補にもなったふたつの「旅」をめぐる作品と、
初の書籍掲載となる小説「犬の耳」、書き下ろしの解説を所収。
池澤夏樹 推薦
血族、旅先の出会い、淡い恋、人と人は言葉を交わし、運命の舞台でゆっくりと舞う。背景には京都やサハリンの地名が星座のように刻印されている。季節は移り、生きることが大らかに肯定される。たとえ私たちが「いかなる歓喜の中にあっても無限に悲しい」としても。
この二篇の小説を読み終わるとどこか遠くへ行きたくなる。結局のところ世界は美しい、と思えてくる。
出版社 : 新潮社
ISBN : 9784104444106
四十にして初の子を儲け、やがて五十を前に病を得た通信社記者の過去と現在。死を含んで続く人生のほのかな輝きを描く長篇小説。
出版社 : 新潮社
ISBN : 9784104444083
鎌倉の家を出て、核燃料最終処分場建設が噂される町に住みついた17歳の少年。〈戦後100年〉の視点から現在を射抜く壮大な長篇。
出版社 : 新潮社
ISBN : 9784104444076
「平安建都千二百年」に沸く京都で地図から消された場所。確かにそこにいた少年の自分と履物屋の夫婦。人の営みの根源に迫る短篇集。
出版社 : 新潮社
ISBN : 9784104444069
漱石は伊藤公暗殺に何を思ったか? 未確認の寄稿文発掘で話題沸騰! 動乱の日本近代史をスリリングに物語る画期的な長篇小説。
出版社 : 文藝春秋
ISBN : 9784167753122
若く、アルバイトでその日その日をつなぐ、寄る辺ない男女の、京都・鴨川べりに展開する人間模様。温かい感動に包まれる傑作長篇