全2件 (2019/08/29 ~ 2023/05/31)
出版社 : 東京創元社
ISBN : 9784488585099
幽霊魔術超自然的恐怖
怪奇小説翻訳の達人 平井呈一が愛した
怪奇幻想の巨匠たち甦る至高の名訳
解説:垂野創一郎
好古趣味と巧みな恐怖演出で近代怪奇小説の礎を築いたM・R・ジェイムズ。幽霊、魔女、異界など多様な題材に怪異のリアリズムを追求しつつ心理学的解釈を加えたアルジャーノン・ブラックウッド。『幽霊島』に続く平井呈一怪談翻訳集成第二集は、マッケンとあわせて英国怪奇小説の三羽烏と称される恐怖の名匠の傑作を中心に、その訳業の原点ともいうべき昭和初年の翻訳、コッパード「シルヴァ・サアカス」とホフマン「古城物語」、さらに鍾愛の作家ラフカディオ・ハーンの怪奇文学講義を集成。付録として作家説や翻訳観が窺えるエッセーを収録。
■目次
〈Ⅰ〉M・R・ジェイムズ集
「消えた心臓 」
「マグナス伯爵」
〈Ⅱ〉アルジャーノン・ブラックウッド集
「人形」
「部屋の主」
「猫町」
「片袖」
「約束」
「迷いの谷」
〈Ⅲ〉初期翻訳
A・E・コッパード「シルヴァ・サアカス」
E・T・A・ホフマン「古城物語」
〈Ⅳ〉ラフカディオ・ハーンの怪奇文学講義
「モンク・ルイス」と恐怖怪奇派
小説における超自然の価値
〈付録〉エッセー
出版社 : 東京創元社
ISBN : 9784488585082
小泉八雲の全訳や『吸血鬼ドラキュラ』の訳出などに代表される翻訳ほか創作、書評、編纂を通じて本邦における西洋怪奇小説の紹介に尽力し、一家をなした名匠・平井呈一。H・P・ラヴクラフト「アウトサイダー」、ジョン・ポリドリ「吸血鬼」などのアンソロジーピースから、M・R・ジェイムズ、オスカー・ワイルドなどの13編に、生田耕作との対談や伝説の同人誌「THE HORROR」掲載のエッセイ・書評を通して名伯楽の全貌に迫る。まさに集成と呼ぶべき愛好者必携の一冊。