全3件 (2014/08/22 ~ 2018/07/20)
出版社 : 藤原書店
ISBN : 9784865781823
メディシス賞受賞作家の邦訳第6弾!
「原爆が炸裂した朝、一組の若い男女がヒロシマの街で愛し合っている」―― 文化混淆の街モントリオールを舞台にした日本女性と黒人男性との奇妙な同棲生活。人種、エロス、そして死を鮮烈にスケッチする俳句的ポエジー。破天荒な話題作を続々と発表し、アカデミー・フランセーズ会員にも選ばれ、今最も注目されるハイチ出身のフランス語作家による邦訳最新作!
出版社 : 藤原書店
ISBN : 9784894349858
ぼくは、仕方なくやってきた
亡命者ではない。観光客でもない。
この街で、生きていくのだ。
1976年、夏――。カナダ・モントリオールの街はオリンピックに沸き、少女コマネチが3個の金メダルを獲得した。そんな北の街に、母国ハイチの秘密警察に追われて到着した、23歳の黒人青年ジャーナリスト。熱帯で育まれた眼に映るのは、赤いミニスカート、恋人たちのキス、冬を経て迎える春の輝き。そしていきなりの身体検査と、移民センターの押し問答――。
公園の鳩をレモン味で食べ、故国の友人を忘れるための時間を数え、何人かの新しい女の子と出会い、新しい街で生きていく、とは? 「ぼくは観光客ではない、ここに留まるために来たのだ、好むと好まざるとにかかわらず――」。
出版社 : 藤原書店
ISBN : 9784894349827
「世界文学」の旗手による必読の一冊!
「寿司はお好きですか?――いや。」
編集者に督促され、訪れたこともない国名を掲げた新作の構想を口走った「私」
のもとに、次々と引き寄せられる「日本」との関わり――国籍や文学ジャンルを
越境し、しなやかでユーモアあふれる箴言に満ちた作品で読者を魅了する著者の、
アイデンティティの根源を問う話題作。昨年アカデミー・フランセーズに選出さ
れ、今、世界的に注目を集める作家の最新邦訳。
「私の嫌いなものがまた出てきた。本物主義というやつだ。
本物のレストラン、本物の人たち、本格的なもの、
本当の人生なんて、これ以上の偽物はない。
人生は、もっと違う場所にある。」(本書より)