全5件 (2018/01/18 ~ 2023/10/25)
出版社 : 亜紀書房
ISBN : 9784750518190
〈「2000年代韓国文学における最も美しい小説」ついに邦訳 〉
「暴力あふれるこの世界で、好きでいられる(もの)なんてほんの少ししかない」
強大な力によってかけがえのない日常を奪われながらも、ひたむきに生きる2人のあたたかで切ない恋物語。
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大都会の中心に位置する築40余年の電子機器専門ビル群。
再開発による撤去の話が持ち上がり、ここで働く人たちは〈存在していないもの〉のように扱われる。
──弱き者たちに向かう巨大な暴力。
この場所を生活の基盤とするウンギョとムジェを取り巻く環境はきびしくなっていく。
しかし、そんな中でも二人はささやかな喜びで、互いをあたたかく支えあう。
2人が歩く先にはどんな希望が待っているのか……。
出版社 : 晶文社
ISBN : 9784794971937
まだ時間はあるのです。世界が終わる瞬間にはゆっくりとたどり着くはずだから。
幼い頃に父を工場の事故で亡くしたソラとナナは、生活の意欲を失っていく母と行き着いた暗い半地下の住居で少年ナギと出会う。「無理してがんばったって、人生はある日突然断ち切られて、それでおしまい」。そう繰り返す母の言葉から抜け出せないまま大人になる姉妹と、行き場のない思いを抱え、暴力に飲み込まれていくナギ。世界の片隅でひっそりと寄り添う3人に訪れる未来のかたちとは――。
誰かを思う気持ち、拒む気持ち、責任、放棄、やすらぎ、恐れ……。現代韓国文学の旗手が、みずみずしくも濃密に生の息遣いを描く。第23回大山文学賞受賞作。
出版社 : 亜紀書房
ISBN : 9784750516684
死と破壊、そして革命。
人々は今日をどのように記憶するのか。
「セウォル号沈没事故」「キャンドル革命」という韓国で起きた社会的激変を背景に、人が人として生きることの意味を問う最新作。
多くの人命を奪った「セウォル号沈没事故」、現職大統領を罷免に追い込んだ「キャンドル革命」という社会的激変を背景にした連作小説。
孤立し、閉塞感が強まる日常の中で、人はいかに連帯し、突破していくのか?
行く先に真の〈革命〉はもたらされるのか?
私たちが望む未来とは?
——人は誰もが唯一無二の存在という事実をあらためて突きつけていく。
デビューから15年。たくさんの読者を獲得すると同時に、文壇の確固たる支持を受け、名実ともに韓国を代表する作家となったファン・ジョンウンが放つ、衝撃の最新作。
「d」と「何も言う必要がない」の2作品を収録。
2019年〈小説家50人が選ぶ“今年の小説”〉第1位に選出。5・18文学賞、第34回萬海文学賞受賞作。
出版社 : 河出書房新社
ISBN : 9784309207407
私はアリシア、女装ホームレスとして、四つ角に立っている――凶暴な母と、沢山の食用犬……。現代韓国最注目の俊英による問題作!
出版社 : 晶文社
ISBN : 9784794969873
それが必要だった。
すべてのものが消えてゆくこのときに。
暗闇を水平線で分ける
明かりのようなものが――
デビュー以来、作品を発表するごとに注目を集め、
「現在、最も期待される作家」として挙げられることが多い
ファン・ジョンウンが、2016年末に発表した最新の短編集。
恋人をなくした老婦人や
非正規労働で未来に希望を見出だせない若者など、
“今”をかろうじて生きる人々の切なく、
まがまがしいまでの日常を、
圧倒的な筆致で描いた8つの物語。
★いま最も期待される韓国文学の〈新しい顔〉ファン・ジョンウン、待望の初邦訳!
★「人間をつまらないものと見なす社会全体の雰囲気を目撃することは、どうにも、わびしい」――ファン・ジョンウン