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「井上ひさし」の書籍一覧(最新発売日情報)

全37件 (1988/01/26 ~ 2023/07/13)
 井上 ひさし(いのうえ ひさし、1934年11月17日 - 2010年4月9日)は、日本の小説家、劇作家、放送作家である。文化功労者、日本藝術院会員。本名は井上 廈(いのうえ ひさし)。1961年から1986年までの本名は内山 廈(うちやま ひさし)。遅筆堂(ちひつどう)を名乗ることもあった。
 日本劇作家協会理事、社団法人日本文藝家協会理事、社団法人日本ペンクラブ会長(第14代)などを歴任した。晩年は自身の蔵書を収蔵した遅筆堂文庫を造り、運営した。(後述)
 先妻は西舘代志子。後妻のユリは元衆議院議員米原昶の娘。長女は元こまつ座主宰の井上都。三女は株式会社こまつ座社長の井上麻矢。
 
 1934年(昭和9年)11月17日、井上靖と競った文学青年の井上修吉を父とし、井上マスを母として山形県東置賜郡小松町 (山形県)中小松(現・川西町 (山形県))に生まれる。修吉は実家が薬屋だったため薬剤師を目指す一方、農地解放運動に関わり、地方劇団「小松座」を主宰したほか、1935年には小松滋の筆名で書いた小説『H丸傳奇』が『サンデー毎日』第17回大衆文芸新人賞に入賞している。プロレタリア文学雑誌『戦旗』への投稿や同誌の配布の手伝いもしていた。マスが病院の下働きをしていたときに薬剤師助手の修吉と知り合い駆け落ちしたが、井上の籍には入らず、ひさしたち3兄弟は戸籍上は非嫡出子(婚外子)として生まれた。廈(ひさし)という名前は、『H丸傳奇』の舞台となった中国の厦門(アモイ)に由来する。5歳のとき父が脊髄カリエスで死亡。青年共産同盟に加入していた父親は3回検挙歴があり、そのときに受けた拷問の影響で脊髄を悪くしたとも語っていた。母親は夫に替わって薬屋を切り盛りする傍ら、闇米の販売や美容院経営などで3人の子を育てていたが、旅回りの芸人と同居を始める。その義父から虐待を受け、ストレスから円形脱毛症と吃音症になる。その後、義父に有り金を持ち逃げされた。山形では父が残した蔵書を乱読して過ごし、「神童」と言われていた。
 母は一関市で飯場を営んでいた義父の居場所を突き止め、会社から義父を追い出して自ら社長の座につき土建業「井上組」を立ち上げたが、経営はうまくいかず会社は程なくして解散。生活苦のため母はカトリック教会修道会ラ・サール会の孤児院(現在の児童養護施設)「ラ・サール・ホーム」(宮城県仙台市)にひさしを預ける。そこではカナダ人修道士たちが児童に対して献身的な態度で接していた。カナダから修道服の修理用に送られた羅紗もまず子供たちの通学服に回し、自分はぼろぼろの修道服に甘んじ毎日額に汗して子供たちに食べさせる野菜などを栽培していた。このような修道士たちの生きかたは入所児童を感動させ、洗礼を受ける児童が続出した。ひさしもその一人となった(洗礼名:マリア・ヨゼフ。上京後、棄教している)。一方、井上の孤児院時代の友人によると、この孤児院は理不尽な体罰といじめが横行する弱肉強食の環境であり、当時の井上は弟と一緒だったが「小さな弟がいじめられて泣いてもかばえないような奴でした」「口がうまくてそれで渡り歩いたようなところがあった」、という。井上在園当時に園長を務めた石井恭一修道士も「ひさしさんはおとなしい子でしたよ。弟さんは小さくて、よくおねしょをしたので、皆にからかわれていました。彼はかばうことはせずに、はやし立てる仲間の方に加わっていました」と証言している。この当時のことは自著『四十一番の少年』にも描かれている。
引用元:Wikipedia 2019/08/03
出版日 : 2023/07/13
出版社 : 小学館
ISBN : 9784093524681

ストリップ小屋を舞台にした人情噺集 浅草六区の映画街で、ストリップ小屋の隣にバラックを建てて住み着いていた廃品回収業のイサム。関東大震災時に頭を打った影響で、言動は少しおかしいが、生真面目な性格から楽屋番のおばさんをはじめ周囲の人からかわいがられていた。 毎年春になると、踊子の一人を好きになり、線のつながっていない電話機で電話をかける。やがて妄想の相手と恋人同士になり、熱い日々が続くが、踊子に本当の恋人ができると……。 イサムのユーモラスだが悲しい恋を描いた表題作のほか、厳しい刑事とストリッパーのほのかな恋を綴る「入歯の谷に灯ともす頃」、重要文化財の天狗の面を、あらぬことに使ってしまう「天狗の鼻」など、いずれ劣らぬ名調子6篇を収録。
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出版日 : 2020/10/08
出版社 : 実業之日本社
ISBN : 9784408556154

盲目の強打者登場に、球界は大パニック!? 盲目の天才打者、横浜大洋ホエールズの田中一郎選手。 盲導犬に先導され、“耳"で球種を捉える驚異の打法で、 昭和54年度は本塁打56本、打率4割7分4厘を記録。 とくに対巨人戦での活躍はめざましかった。 壮大な「予告ホームラン」でも物議をかもす 田中の謎につつまれた生い立ち、 球界がうろたえるえる様を、 一匹の“野球盲導犬"が語る、奇想に満ちた物語。 解説/菊池雄星(シアトル・マリナーズ)
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出版日 : 2020/08/12
出版社 : 小学館
ISBN : 9784093523974

日本語の危機に立ち上がった“七人の名花” 東京・根津の元団扇屋の主人・山中信介は戦時中、無実の罪で特高に捕らえられ、刑務所で終戦を迎えた。久々に自宅に戻ってみると、同居していた5人の女性に加えて2人の娘までも、GHQの将校たちに囲われてしまっていた。 さらに、GHQによる「日本語のローマ字化計画」を知った信介は怒り心頭に発し、なんとか阻止しようとするが、逆に捕まってしまって……。 「それでも日本人から漢字や假名を取り上げようだなんてあんまりぢゃないかしら」――。 家族や家を失い、プライドもズタズタにされた日本人のなかから、七人の名花・東京セブンローズが立ち上がる。 第47回菊池寛賞を受賞した名作長編の完結編。
出版日 : 2020/07/22
出版社 : 中央公論新社
ISBN : 9784122069053

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出版日 : 2020/04/11
出版社 : 筑摩書房
ISBN : 9784480436610

こんな大岡様は観たことない。江戸城書物奉行が観た大岡裁きの秘密を描く表題作をはじめ単行本未収録作品5篇に明治物2篇を収録。解説 山本一力
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井上ひさし/著 武田八洲満/著 杉本苑子/著
出版日 : 2018/04/10
出版社 : 小学館
ISBN : 9784093531054

文豪たちが描く日本の「名城紀行」シリーズ 1977~78年に小学館より発刊された「探訪日本の城」シリーズに掲載された作家の紀行文の復刊。 第3巻は井上ひさし、武田八洲満、杉本苑子、山本茂実、水上勉、村上元三、岡本好古、福田善之、青地晨の9名の文豪たちが個性豊かに描く日本各地の名城紀行である。 視点も作家により様々で、ガイドブックとはひと味もふた味も異なる城案内。史料をベースにまとめる作家もいれば、自分や家族とのかかわりから展開していく作家もいて、実にバラエティに富んでおり、時間が経っても色あせない名文揃いで、城マニアにもお勧めの一冊。
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出版日 : 2017/12/25
出版社 : 新潮社
ISBN : 9784101168357

「全国統一話し言葉」の制定を命じられた官吏・南郷清之輔は、妻、舅、使用人たちの放つ十もの方言が飛び交う中でひたすら途方に暮れていた。発音、人情、エゴイズム……。壁は次から次へと立ち塞がった。明治初期に方言の統一という超難問に翻弄される人々の姿を大爆笑のうちに描きながら言葉の本質、言語の生命力を高らかに宣言する傑作。幾度もの舞台化を経て今なお色褪せぬ伝説の戯曲。
出版日 : 2016/03/11
出版社 : 光文社
ISBN : 9784334772635
出版日 : 2016/02/09
出版社 : 光文社
ISBN : 9784334772451
井上ひさし/著 赤塚不二夫/著
出版日 : 2015/09/29
出版社 : 河出書房新社
ISBN : 9784309024073

井上ひさしの妄想キャスト当て書きコントに、赤塚不二夫がつけた漫画とイラストが笑撃を誘う幻の連載、40年以上を経て初の書籍化!
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出版日 : 2014/11/28
出版社 : 新潮社
ISBN : 9784101168340

あっという結末、抱腹絶倒の大どんでん返し。言葉の魔術師が言語をテーマに紡いだ奇想天外な七編。単行本未収録の幻の四編を追加!
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出版日 : 2014/08/27
出版社 : 河出書房新社
ISBN : 9784309023090

井上ひさしがてんぷくトリオのために書き下ろしたコント台本156本すべてを網羅し収録、ひさし流“笑い”のすべてが今、甦る!
出版日 : 2014/04/15
出版社 : 講談社
ISBN : 9784062778121

敗戦で、米英中ソに分割統治されたニッポン。地理学者サブーシャは、日本統一の志士となる。思想をユーモアでくるんだ未完の遺作。
出版日 : 2014/04/15
出版社 : 講談社
ISBN : 9784062778213

劇中劇ならぬ小説中小説「一分ノ一」も同時展開。もし敗戦で日本が米国単独に占領統治されていたら? 井上ひさしさん醍醐味全開!
出版日 : 2014/04/15
出版社 : 講談社
ISBN : 9784062778220

果たして祖国統一運動、そしてサブーシカの命運や如何? 果てしなく広がる、井上ひさし、渾身の大冒険物語! (未完)
出版日 : 2014/01/15
出版社 : 講談社
ISBN : 9784062777322

子ども共和国建国のため、聖母の騎士園の少年たちが資金獲得に奔走。そこに国際資本と政治家が立ち塞がる。逆転の大芝居の行く末は?
出版日 : 2014/01/15
出版社 : 講談社
ISBN : 9784062777339

小麦の先物取引で100億円を稼いだ孤児院の少年たちは、外国企業や政治家の魔手をどう打ち破るか。波瀾万丈のユーモア長篇
井上ひさし/著 ヒラノトシユキ/著
出版日 : 2013/06/26
出版社 : 講談社
ISBN : 9784062183628

原爆投下後の広島。新聞の代わりにニュースを口頭で伝え歩いた少年たちの姿を描く。井上ひさしの名作朗読劇をイラスト入りの単行本で
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出版日 : 2013/05/10
出版社 : 文藝春秋
ISBN : 9784167111311

離婚を望み、寺に駆け込む女たち――。夫婦の揉め事を解きほぐすと見えてくるのは、人の切なさ温かさ。十年をかけて紡がれた連作集。
cover
出版日 : 2013/03/28
出版社 : 新潮社
ISBN : 9784101168326

昭和21年早春。ハバロフスクの捕虜収容所に移送された小松修吉は、ある秘密を武器に徹底抗戦を始める! 著者の集大成的遺作長編。
井上ひさし/著 萩尾望都/イラスト
出版日 : 2013/03/27
出版社 : 平凡社
ISBN : 9784582835793

「わたしたちは水です」。水の大切さを訴える世界各地からの手紙を群読するというこの劇は、人間の未来への祈りであり、いま、詩のように心にしみ入る! 待望の初単行本化。
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出版日 : 2011/10/27
出版社 : 講談社
ISBN : 9784062173087
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出版日 : 2011/10/27
出版社 : 講談社
ISBN : 9784062173070
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出版日 : 2011/09/02
出版社 : 文藝春秋
ISBN : 9784167111304

東大コンプレックス嵩じて吃音症に陥り帰郷した青年と、心優しき花石の人たち。東北方言と至高のユーモアで読ませるザ・青春小説
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出版日 : 2010/12/03
出版社 : 文藝春秋
ISBN : 9784167111298

幼時に父と死別、一家離散して仙台のカトリック系養護施設で過ごす少年の切実な哀しみと希望。演劇・文学界の巨人、感動の原点
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出版日 : 2010/11/26
出版社 : 文藝春秋
ISBN : 9784163298009

江戸時代、虐げられた女たちは鎌倉の東慶寺に駆け込み、夫との離婚を訴えた。夫婦の絆と「ゆるし」を描く、静かな感動に満ちた連作短篇
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出版日 : 2009/05/08
出版社 : 文藝春秋
ISBN : 9784167111274

材木問屋の若旦那、栄次郎は、絵草紙の人気作家を志すあまり、馬鹿馬鹿しい騒ぎを起こして……歌舞伎にもなった直木賞受賞の傑作
井上ひさし/著 野坂昭如/著 三浦哲郎/著 村上春樹/著 安西水丸/著 灘本唯人/著
出版日 : 2009/04/02
出版社 : 講談社
ISBN : 9784062826709
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出版日 : 2008/01/10
出版社 : 文藝春秋
ISBN : 9784167111267

東北一の進学校の落ちこぼれ男子四人組。頭の中はいつも女の子のことばかり……。今なお輝き続けるユーモアと反骨精神溢れる傑作
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井上ひさし/著 こまつ座/編集
出版日 : 2003/03/07
出版社 : 文藝春秋
ISBN : 9784167111250

一葉に名作執筆の秘訣を聞いた、爆笑架空インタビューをはじめ、幻の上演プロットを生原稿で収載。薄幸の生涯という定説を覆す
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出版日 : 2002/04/10
出版社 : 文藝春秋
ISBN : 9784167111212

昭和二十年、根津の団扇屋主人による日記。そこには戦下の市民の真実と、戦後の占領軍による日本語ローマ字化計画が綴られていた
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出版日 : 2002/04/10
出版社 : 文藝春秋
ISBN : 9784167111229
出版日 : 1993/02/02
出版社 : 講談社
ISBN : 9784061852938

蝦夷地、奥州街道図を幕府に提出した忠敬は真ノ全図作製を決意。せこいお上の予算、自前覚悟の新たな冒険が始まる。
出版日 : 1993/01/07
出版社 : 講談社
ISBN : 9784061852921

奥州111次、“全き善人”忠敬の一歩は事件をかい潜りかい潜り江戸へ。
出版日 : 1992/12/07
出版社 : 講談社
ISBN : 9784061852679

アイヌ青年と仲良くなった忠敬に起る、事件につぐ事件、喘息をかこつ忠敬の愚直な一歩は、血みどろ泥まみれの闘いだった。全5巻。
出版日 : 1992/11/04
出版社 : 講談社
ISBN : 9784061852662

実測で、精密な日本地図を作った忠敬。56才で蝦夷測量に出発。一身にして二生を経る人生を全うした忠敬の愚直な一歩一歩を描く。
出版日 : 1988/01/26
出版社 : 新潮社
ISBN : 9784101168203

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