多重人格のお話です。第1話は、奈美という12人格以上の人格をもつ女性の話です。離婚、両親との葛藤、社会不適応などのストレスのために、うつ病、解離症状などから多重人格を呈し、副人格の狂暴性の奈美子の狂気に命を絶たれたものです。第２話は、ゆかりという二重人格のお話です。幼いころから両親の愛情が受けられず、母のように慕っていた叔母の智子の死をきっかけにして、副人格のゆかりちゃんが出現し、義理の叔父との不倫の決着に、その叔父をナイフで刺してしまった。二重人格時の犯行で、刑事責任能力がないとされ、精神病院に入院となったものです。解説は、30年ほど前の連続幼女殺人事件の犯人、宮﨑勉が多重人格と鑑定され、多重人格が一大センセーションを巻き起こしましたが、その鑑定について解説しています。

もてる男は引く手あまた。もてない男はふんだりけったり。その境目のヒントが、この本にある。