全3件 (2017/08/23 ~ 2023/04/26)
出版社 : 静人舎
ISBN : 9784909299239
1970年代と80年代の東京を背景に、女性との関係を主軸に据え、主人公の知的遍歴、読書と研究の体験を重層的に織り交ぜた小説
出版社 : 彩流社
ISBN : 9784779124860
前作『偽装恋愛』(彩流社、2017年)につづき、
「女性遍歴」をあますところなく描いた
編集者(偏執者)による「小説(ロマン)」……
《わたしは茶碗のウイスキーをひとくち飲んだ。
熱い感覚が喉を通りすぎて行ったとき、
ふと、雪子の裸を覗いてやろうと思いついて、
シャワー室に行くドアを音を立てぬよう気を配りながら
そっと開けてなかに侵入した……》
跋文・谷川渥[美学]、装画・高須賀優
出版社 : 彩流社
ISBN : 9784779123481
稀代の編集者がその「女性遍歴」を
あますところなく描き尽くす。
これは、荷風、谷崎、乱歩、澁澤といった
文人たちへのオマージュなのか。
本書はまさに
編集者=偏執者による、
偏執者=編集者のための「小説」なのである。
《森魚名の小説は、おそらく異人たちとの
出遇いの問題に関係するのではあるまいか。
そしてまた人間の「〈うぶ〉さ、奥ゆかしさ、
そしてあるいは臆病さ」といったものも
描出されているに違いない。
してみれば、ここで異人とは、
つまるところ個としての実存の謂である。
そして氏にとって小説を書くとは、
異人の実存的行為のすぐれてひとつのかたちに
ほかならないのだろうと思われる》
(谷川渥/美学者・京都精華大学客員教授、
本書跋文より)
「両手にて×× のしたより女の身ぐッと
ひと息にすくいあげ、膝のうえなる×××にして、
したからぐいぐいと突きあげながら、
片手のゆびは例の×× 攻め、 尻をかかえる
片手のゆび女が×× にあて、×× へと廻る
ぬめりをもって動かすたびたび徐々とくじってやれば、
女は息ひきとるような声して泣きじゃくり、
いきますいきます、いきますからアレどうぞと
哀訴するは、 前後××× の攻道具、
そのひとつだけでも勘弁してくれという」
(荷風散人的変奏)