出版社 : 小学館
ISBN : 9784093863674
構想~完結20年の超大作、ついに刊行!
物語の発端は、1771年。平賀源内がエレキテルを世に送り出す5年前のことである。時に源内44歳。
高松藩を脱藩し自由の身となった源内は、長崎に赴く。そこで嵐の中、発見された龍骨を見て、その存在を暴こうと野心に燃える。
同じ頃、紀州の漁師が乗った船が嵐に遭い、漂流。南の孤島に辿り着き、そこで見たこともない巨大な爬虫類に襲われていた--。
その後、大坂で円山応挙とともに龍の掌の化石を見に行った源内は、それを祀る寺の法巣主から、その昔、龍の掌を竜宮から持ち帰ったという男の話を聴くことになる。
京で若き日の鬼平・長谷川平蔵や上田秋成に出会い、この頃から、源内は、龍に導かれるように、不思議な事件に巻き込まれていくことになるのである。
【編集担当からのおすすめ情報】
構想から20年、総原稿4,000枚超の大巨編です。夢枕獏先生、ご本人も、これだけ複雑に運命の糸が絡み合ってラストに繋がる長編は、もう一生書けない、と仰っています。全五巻の長い物語ですが、源内と一緒に時空を旅するように、大団円まで読んでいただきたいと思います。最後は泣きます。著者も書いていて泣いた、感動の結末をお楽しみに!