全3件 (2017/04/20 ~ 2018/08/02)
出版社 : 五月書房新社
ISBN : 9784909542090
カリブ海を漂流する難民ボートの上で、
死体が流れゆく「虐殺の川」の岸辺で、
ニューヨークのハイチ人コミュニティで……、
女たちがつむぐ十個の「小さな物語」が地下茎のようにつながり、
ひとつの「大きな物語」を育んでいく。
「クリック?(この話、聞きたい?)」「クラック!(聞かせて!)」
―物語の始まりを告げる掛け合いの言葉とともに、
現代の〈伝承〉が生まれ出る。
全米図書賞の最終候補となり、ワシントンポスト、ニューヨークタイムズなど各紙に書評され、著者の評価を確立した短編小説集(1996年)。邦訳は2001年以来の刊行となる(新装復刊)。
出版社 : 五月書房新社
ISBN : 9784909542106
夫は、わたしの身内を拷問した「デュー・ブレーカー」(朝露を蹴散らす者=拷問執行人)かもしれない。わたしが勘づいていることを、夫もまた知っているだろう。いつの日か娘が両親の秘密を知って、アメリカでやっと手にしたこのささやかな幸せが失せる時が来てしまうのだろうか……。
カリブの濃密な夜空に輝く星座のように配置された九つの挿話が、ハイチの社会的記憶を浮き上がらせる。
久しく邦訳が待望されていたエドウィージ・ダンティカの二作目の短篇集(2004年)。
出版社 : 作品社
ISBN : 9784861826276
双子の姉を交通事故で喪った十六歳の少女は家族や友人の助けを得て新たな歩みを始める。ハイチ系気鋭女性作家による愛と抒情の物語。