全4件 (2017/06/30 ~ 2019/09/13)
出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
ISBN : 9784596225795
あなたの記憶が戻る前に、
この愛が本物だと伝えたい。
エレナは意を決し、スペイン富豪カレブの会社を訪れた。
カレブとは大学時代に出会い、激しく惹かれ合いながらも、
予測不能で奔放な彼との恋が一時の情熱で終わると思うと、
怖くなって自分のほうから逃げ出してしまったのだった。
この心は、あれからもずっとカレブを求めてきた……。
そして今、仕事の協力を願いにやってきたが、
再会したカレブは取りつくしまもなく、彼女の望みを拒絶した。
その直後、あきらめず会社の前に立つエレナに気づき、
追い払おうと道路に踏み出した瞬間、彼はバイクにはねられてしまう。
病院で目を覚ましたカレブは、エレナとのすべての記憶を失っていた!
付き添いのエレナが誰かもわからないまま、カレブは本能に導かれるように彼女の唇をむさぼります。一縷の望みを抱いたエレナは、精いっぱい看護することで愛と真心を伝え、彼が自分との記憶を取り戻したときに、気持ちまで変えてくれることを願いますが……。
出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
ISBN : 9784596225337
1年の契約結婚が終われば消える、
まぼろしのシンデレラ――
ソリティアは病母と学生の妹を抱え、亡き父の店を切り盛りしている。
ある日、家賃が引き上げられると知り、彼女は愕然とする。
店の2階に住んでいるため、家賃を払えなくなるということは、
家族もろとも路頭に迷うことを意味していた。
ソリティアはロンドンの一等地に立つ不動産会社へ向かうと、
世界を股にかけて活躍する大富豪実業家のゼイビアを前に、
どうか値上げをもう少し待ってくださいと必死に訴えた――
お宅の掃除でも、オフィスのお茶くみでも、なんでもしますから、と。
だが非情にも、ゼイビアはすべて間に合っていると一蹴したあと、
なおも懇願する彼女に言い放った。「今僕が必要としているのは、妻だ」
父の思い出がつまった店を守るためなら、何も厭わないと心に誓う苦労人のソリティア。一方、世界の美女と浮き名を流すゼイビアは、大伯母の遺言により、一族の館を相続するための条件として即席の妻を探しており、その期限が残り6週間と迫っていたのでした……。
出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
ISBN : 9784596224873
身を落とした悲運のメイドの前に、
疎遠だった伯爵の夫が現れた!
父が莫大な負債を残して急逝したため、エマは夢をあきらめ、
メイドとして働きながらこつこつ返済している。
ロンドンの高級住宅街にある屋敷でのパーティに派遣された夜、
ずっと音信不通だった最愛の男性の姿を目にし、彼女は息をのんだ――
ああ、あれはレッドミンスター伯爵ジャック・ウエストウッド!
6年前に渡米し、今や世界的企業の社長となった彼が、なぜここに?
激しく動揺したエマは派手な失態を演じてしまい、
烈火のごとく怒った屋敷の主人に乱暴されそうになる。
すると、突然ジャックが現れ、威嚇するように言い放った。
「僕の妻に、手を出さないでくれないか」
〈メイド物語〉は、富裕な顧客向けにメイドを派遣する会社で働く4人の女性たちのロマンスを作家競作で描く華麗なミニシリーズ!1話目は『獅子と醜いあひるの子』で颯爽と日本デビューを果たしたクリスティ・マッケランが愛の復活の物語をお届けします。
出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
ISBN : 9784596224736
よってたかっての“職場いじめ”。
路頭に迷った醜いあひるの子は……。
役員秘書として一流企業に入社したカーラは希望に満ちていた。
順風満帆な暮らしはしかし、たったの3カ月で潰えてしまう。
秘書室の同僚らに陰湿な嫌がらせをされ、退職を余儀なくされたのだ。
さらには家主からも住み慣れた小さな家を追い出されそうになり、
カーラは思わずにじんだ涙をぐっとこらえた。
わたしを私立学校に入れるために大きな犠牲を払った田舎の両親には、
こんな姿は見せられない――入社を誰よりも喜んでくれていたから。
新たな職を求め、従姉に紹介された実業家マックスの豪邸を訪ねると、
美しき獅子のような鋭い瞳の男性が現れ、カーラは震える声で懇願した。
「今日1日無給でいいので、あなたの手足となるチャンスをください」
マックスはカーラを秘書に雇ったとしても、せいぜい1カ月と心に決めています。一方、カーラは心ないいじめを受け、路上に放り出されそうになって身も心も限界なのに、なんとしても職を得ようとがんばります。けれども、ある日とうとう過労がたたって……。