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「三木卓」の書籍一覧(最新発売日情報)

全6件 (1982/11/17 ~ 2019/06/20)
 三木 卓(みき たく、1935年5月13日 - )は、日本の小説家、詩人、翻訳家。日本芸術院会員。紫綬褒章。芸術院恩賜賞。
 
 本名、冨田三樹。東京に生まれるが、満洲日日新聞などの新聞記者だった父に連れられて一家で1937年(昭和12年)から1943年の2歳から小学校2年までの6年間、大連市に移住して過ごす。かつて実業之日本社で児童文学の編集者をしていた父に与えられた少年少女文学集など多くの本に大きな影響を受ける。しかし敗戦で引き揚げを余儀なくされ、帰国途中で父、祖母らを亡くす。この辺りの情景は「砲撃のあとで」「ほろびた国の旅」に詳しい。
 帰国後は父の故郷静岡県御前崎近くに育ち、母子家庭の貧困と小児麻痺による左足の障害に苦しみながら、静岡県立静岡高等学校を経て、1955年早稲田大学第一文学部露文科に入り卒業(この少年期の記憶を辿った連作が「はるかな町」である)。
 河出書房就職の後、江東区に居を構える。当時あかね書房編集部の山下明生と知り合い、親交を深める。詩を書き始め、ロシア文学の翻訳を手がけるようになる。1967年に詩集『東京午前三時』でH氏賞、1970年に詩集『わがキディ・ランド』で高見順賞受賞。
 その後、小説も書き始め、「ミッドワイフの家」で芥川龍之介賞候補になり、1973年に「鶸」で芥川賞受賞し(連作『砲撃のあとで』のうちの一編)、作家として歩み始める。中でも破傷風にかかった娘を描写した初期の中編『震える舌』(1975年)は高く評価され、野村芳太郎によって後に映画化された。
 1980年代からは三浦半島のリゾートマンション(横須賀市芦名)に住み、小説を書くようになる(「海辺で」)。1984年に児童文学『ぽたぽた』で野間児童文芸賞、1986年に小説『馭者の秋』で平林たい子文学賞、1989年に小説『小噺集』で芸術選奨文部大臣賞を受賞する。
 1994年、心筋梗塞のため死にかけたことから鎌倉市雪ノ下に居を移し、このときの臨死体験記録をノンフィクション『生還の記』として発表する。その後、1997年に児童文学『イヌのヒロシ』で路傍の石文学賞、同年に小説『路地』で谷崎潤一郎賞、2000年に小説『裸足と貝殻』で読売文学賞、2006年に『北原白秋』で毎日芸術賞、藤村記念歴程賞、蓮如賞をそれぞれ受賞する。2012年に詩人だった妻福井桂子の思い出を綴った私小説『K』を上梓し、伊藤整文学賞を受賞。
 また、1999年には紫綬褒章受章。2007年に文学諸分野での長年の功績が認められ、日本芸術院賞・恩賜賞 (日本芸術院)を受賞、日本芸術院会員となり、2011年春の叙勲で旭日中綬章を授与される。
 英米、ロシアの児童文学の翻訳は数多く、特にアーノルド・ローベルのシリーズはロングセラーとなっている。
 三木文学の特徴は生々しい人物や自然描写にある(「かれらが走りぬけた日」など)。異性に固執する点は谷崎潤一郎に通じるが、谷崎と違ってその視線の背後には死が滞在している。
 「系図」という詩は、高田渡により作曲、歌われ、ボンゾズがカヴァーしている。
 テストや問題集などにおいて著作者の許諾なく著作物が使用されることには否定的で、日本は文化の後進国であり検印制度を復活すべきだと主張している。
引用元:Wikipedia 2019/08/03
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三木卓/著 杉浦範茂/イラスト
出版日 : 2019/06/20
出版社 : 鈴木出版
ISBN : 9784790253778

暑い日リョウが港を走っていると自分のかげぼうしがいません。おまわりさんに聞くときみがかげぼうしを海へ落っことしたから、乾かしているよと言われます。リョウがかげぼうしを迎えに行くと…
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三木卓/著
出版日 : 2018/11/02
出版社 : 水窓出版
ISBN : 9784909758002

第68回芥川賞候補作、1973年に初版発行された三木卓第一小説集の復刊です。(表題作他二編収録)
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三木卓/著
出版日 : 2017/02/10
出版社 : 講談社
ISBN : 9784062903370

詩への志を同じくする妻との最期の看取りまでの長い道のりを愛惜とユーモアとともに描き、その孤高な魂を浮かび上がらせた感動長篇。
三木卓/著
出版日 : 2010/12/11
出版社 : 講談社
ISBN : 9784062901086
三木卓/著 荻太郎/イラスト
出版日 : 2006/04/29
出版社 : 株式会社 福音館書店
ISBN : 9784834021998

僕が部屋を探していると、不動産屋に格安の物件がありました。しかし、条件の一つに、「毎日お魚を食べる方」と書いてあったのです。
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三木卓/著 森敦/著 野呂邦暢/著 阪田寛夫/著 日野啓三/著 林京子/著 中上健次/著 ほか
出版日 : 1982/11/17
出版社 : 文藝春秋
ISBN : 9784165072003

異国での体験を基調に少年の眼で世界を眺めた三木卓氏の「鶸」。東北の一寒村に近代人の見失った民俗の中に、生と死の象徴を見出した森敦氏の「月山」ほか六篇。

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