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「坂口安吾」の書籍一覧(最新発売日情報)

全18件 (1949/01/03 ~ 2023/12/22)
 坂口 安吾(さかぐち あんご、1906年(明治39年)10月20日 - 1955年(昭和30年)2月17日)は、日本の小説家、評論家、随筆家。本名は坂口 炳五(さかぐち へいご)。昭和の戦前・戦後にかけて活躍した近現代日本文学を代表する作家の一人である。新潟県新潟市出身。東洋大学インド哲学倫理学科卒業。アテネ・フランセでフランス語習得。純文学のみならず、歴史小説や推理小説も執筆し、文芸や時代風俗から古代歴史まで広範に材を採る随筆など、多彩な活動をした。
 戦前は笑劇的ナンセンス作品『風博士』で文壇に注目され、一時低迷した後、日本の降伏直後に発表した『堕落論』『白痴 (坂口安吾)』により時代の寵児となり、太宰治、織田作之助、石川淳らと共に、無頼派・新戯作派と呼ばれ地歩を築いた。歴史小説では黒田孝高を主人公とした『二流の人 (小説)』、推理小説では『不連続殺人事件』が注目された。
 坂口安吾の文学作品には、気まぐれに途中で放棄された未完の長編が多く、小説家としての観点からは器用な作家とはいえないが、その作風には独特の不思議な魅力があり、狂気じみた爆発的性格と風が吹き通っている「がらんどう」のような風格の稀有な作家だといわれている。
 晩年に生まれた一人息子の坂口綱男は写真家である。またアンコウを共食いと言い好んで食べた。
 
 1906年(明治39年)10月20日、新潟県新潟市西大畑通28番戸(現・中央区 (新潟市)西大畑町579番地)に、憲政本党所属の衆議院議員の父・坂口仁一郎(当時45歳)、母・アサ(当時37歳)の五男、13人兄妹の12番目として難産で生まれる。本名「炳五」(へいご)の由来は、「丙午」年生まれの「五男」に因んだもの。血液型はA型。本籍である新潟県中蒲原郡阿賀浦村大字大安寺 (新潟市)(現・新潟市秋葉区大安寺)の坂口家の高祖は、碁所の坂口仙得家の末裔という代々の旧家で、「坂口家の小判を積み上げれば五頭山の嶺までとどき、阿賀野川の水が尽きても坂口家の富は尽きぬ」と言われたほどの富豪であり、遠祖・治右衛門(のち甚兵衛)は九谷焼の陶工であった。しかし祖父・得七の投機の失敗により明治以後に没落した。父・仁一郎は政治活動に金銭を注ぎ、炳五の生まれた頃、家は傾きかけていた。邸内の広さは520坪で、松林の巨木に囲まれた邸宅は母屋と離れを合わせ90坪もある寺のような建物で、裏庭の松林を抜けると砂丘が広がり、日本海を見渡せた。祖父・得七は、炳五誕生の10日後に死去(79歳で没)。
 父・仁一郎は、「阪口五峰」「七松山人」の号で漢詩集の著書『北越詩話』(1918-1919年)、『舟江雑誌』のある漢詩人でもあり(森春濤の門下)、市島春城(春城)、会津八一と親交があった。新潟米穀株式会社取引所理事長、新潟新聞社(現・新潟日報)社長なども務め、衆議院議員の政治家としては、大隈重信のもとで憲政擁護に尽力し、若槻禮次郎、加藤高明、犬養毅、尾崎行雄(咢堂)らと政友であった。安吾は父について、「三流の政事家であった」としている。10歳年上の長兄の献吉は、後に新潟日報社やラジオ新潟(現・新潟放送)の社長などを務めた。母・アサの実家は、新潟県中蒲原郡五泉町大字五泉(現・五泉市本町)の大地主・吉田家であった。吉田一族は皆〈ユダヤ的な鷲鼻〉を持ち、特に母・アサの兄(伯父)の眼は青く、〈まつたくユダヤの顔で、日本民族の何物にも似てゐなかつた〉という。アサは仁一郎の後妻で、傾いた家計を支えるのに苦労していた。炳五は、5歳の時に生れた妹・千鶴に母親を奪われたという思いが強く、気丈でヒステリックな母から愛されなかったという孤独を抱き、見知らぬ街を彷徨うこともあった。炳五は、自分ばかり憎み叱責する母に対する反抗心を増し、砂丘に寝転んで光と小石の風景を眺めながら、海と空と風の中にふるさとと愛を感じ、その中にふるさとの母を求めていた。
 幼少時の炳五は破天荒な性格で知られ、ガキ大将として近所の子供を引き連れ、町内や砂丘、茱萸林、異人池で遊び回り、立川文庫の『猿飛佐助』を愛読し忍術ごっこに興じて忍法を研究していた。炳五の従姉妹の徳(アサの妹の娘。のちの献吉の妻)によると、ある叔父が「炳五はとてつもなく偉くなるか、とんでもない人間になるか、どちらかだ」と言っていたという。小学校での成績は優秀で、ほとんどの科目が10点満点だったが、新潟県立新潟高等学校(現・新潟県立新潟高等学校)に入学すると近眼で黒板の字が読めなくなり、英語や数学の成績も下がった。家計は遣り繰りがうまくいかずに差押えを受けていたため、母から眼鏡を買ってもらえず、炳五はその真相が級友に分かるのが恥ずかしく、ほとんど授業に出なくなる。また横暴な上級生への反抗の気持ちも強く学校を休み、放課後の柔道などの練習だけ通った。ようやく眼鏡も買ってもらうが、炳五の不注意で黒眼鏡を買ってしまい、友人たちが珍しがって引ったくり、いじっているうちに壊れてしまう。授業が面白くなく、野球漫画を描き、海岸の砂丘の松林で寝転がるなどして過ごし、雨の日は学校近くのパン屋の二階で歌留多(小倉百人一首)に興じる。この頃、谷崎潤一郎の『ある少年の怖れ』などを読む。
引用元:Wikipedia 2019/08/03
出版日 : 2023/12/22
出版社 : KADOKAWA
ISBN : 9784041143155

青春は暗いものだ。厭世の彼方に希望の光を見いだした、安吾の傑作
坂口安吾/著 しきみ/著
出版日 : 2023/12/15
出版社 : 立東舎
ISBN : 9784845639533

人気シリーズ「乙女の本棚」第36弾は、文豪・坂口安吾×イラストレーター・しきみのコラボレーション!エッセイとしても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。
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出版日 : 2021/02/08
出版社 : 春陽堂書店
ISBN : 9784394903925

今まで誰もその存在を知らなかった未発表原稿を安吾研究者と編集者によって発見! 新発見原稿『残酷な遊戯』を中心に、書籍での入手困難な『花妖』などを集めた短編集を刊行!
出版日 : 2019/08/06
出版社 : 河出書房新社
ISBN : 9784309417028

異様な復員兵の帰還、直後の殺人事件、5年前の轢死事件、さらなる殺人事件、その関連、犯人は? 巨勢博士活躍推理長篇!
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坂口安吾/著 七北数人/編集
出版日 : 2019/06/21
出版社 : 春陽堂書店
ISBN : 9784394903499

絶体絶命の一匹狼たち! 血沸き肉躍る対決と冒険 英雄か悪魔か、狂気か死か―― 虚々実々の戦いをくりひろげるダークヒーローたち。 安吾のエンターテインメント精神がバクレツする痛快小説集。 全集未収録の掌篇「復員」を含む全6篇。
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坂口安吾/著 七北数人/編集
出版日 : 2019/04/23
出版社 : 春陽堂書店
ISBN : 9784394903482

「私はあなたの言葉よりもオナラの方が好きでした」 読んで笑って何が悪い!? シュールなホラ話「風博士」で登場した文壇の異端児ANGOの、 抱腹絶倒おバカ短編傑作選。 全集三収録の掌篇「新伊勢物語」を含む全20篇
出版日 : 2019/03/06
出版社 : 河出書房新社
ISBN : 9784309416700

「投手殺人事件」「南京虫殺人事件」「選挙殺人事件」「山の神殺人」「正午の殺人」「心霊殺人事件」「能面の秘密」「アンゴウ」など
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坂口安吾/著 七北数人/編集・解説
出版日 : 2019/02/20
出版社 : 春陽堂書店
ISBN : 9784394903475

背徳と愛欲の魔界へ引きずりこむ、異形の物語集。 説話風幻想小説「閑山」「紫大納言」「桜の森の満開の下」「夜長姫と耳男」の4篇を収録するほか、 全集以外では読めなかった異形の傑作「女剣士」「落語・教祖列伝」を収録。 その他関連数エッセイ数篇も併収した、全18篇。
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坂口安吾/著 七北数人/編集・解説
出版日 : 2018/11/30
出版社 : 春陽堂書店
ISBN : 9784394903406

安吾が描く、孤絶のバガボンドたち。全3巻完結編!
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坂口安吾/著 七北数人/編集・解説
出版日 : 2018/10/18
出版社 : 春陽堂書店
ISBN : 9784394903390

無頼派作家×天下のタワケモノ
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坂口安吾/著 七北数人/解説
出版日 : 2018/09/13
出版社 : 春陽堂書店
ISBN : 9784394903383

安吾の「本当の凄さ」は歴史小説にあるー。2018年8月から12月にかけて、全3巻刊行予定!(解説・七北数人)
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出版日 : 2018/08/29
出版社 : 新潮社
ISBN : 9784101024035

探偵小説を愛し、戦争中は仲間と犯人当てゲームに興じた安吾。本作は著者初の本格探偵小説にして、日本ミステリ史に輝く名作である。その独創的なトリックは、江戸川乱歩ら専門作家をも驚嘆せしめた。山奥の洋館で起こる殺人事件。乱倫と狂態の中に残された「心理の足跡」を見抜き、あなたは犯人を推理できるか? 自らの原稿料を賭けた「読者への挑戦状」を網羅。感涙の短篇「アンゴウ」特別収録。
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出版日 : 2018/04/20
出版社 : 中央公論新社
ISBN : 9784122065741

木村義雄、升田幸三、大山康晴、呉清源……。安吾は彼らの対局に何を見たのか。表題作ほか小説、観戦記、エッセイ、座談まで初集成する。文庫オリジナル。 【目次】  Ⅰ散る日本/勝負師/九段/名人戦を観て/坂口流の将棋観/観戦記/将棋の鬼  Ⅱ囲碁修業/負け碁の算術/文人囲碁会/本因坊・呉清源十番碁観戦記/呉清源論/私の碁/碁にも名人戦をつくれ座談会二編囲碁・人生・神様/呉・藤沢十番碁を語る
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坂口安吾/著 松尾清貴/翻訳
出版日 : 2015/02/20
出版社 : 理論社
ISBN : 9784652200674

義士も聖女も堕落せよ。健全な道徳を脱ぎ捨てよう。そこから戦後日本が始まる。敗戦直後、混迷する日本中を熱狂させた『堕落論』『続堕落論』はじめ、坂口安吾の世界をいま読み解く。
坂口安吾/著 七北数人/編集
出版日 : 2013/12/03
出版社 : 実業之日本社
ISBN : 9784408551555

無頼派作家、酒と文学――「堕落論」「白痴」など名作と、安吾、太宰治、織田作之助が集まった鼎談「歓楽極まりて哀情多し」収録。
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坂口安吾/著 片岡忠彦/著
出版日 : 2008/06/25
出版社 : KADOKAWA
ISBN : 9784041100219

『堕落論』『白痴』に劣らぬ、安吾の隠れた代表作!
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出版日 : 2007/06/23
出版社 : KADOKAWA
ISBN : 9784041100202

角川文庫の名作が読みやすくなって新装!
出版日 : 1949/01/03
出版社 : 新潮社
ISBN : 9784101024011

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