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「宮下隆二」の書籍一覧(最新発売日情報)

全2件 (2014/04/08 ~ 2015/01/05)
出版日 : 2015/01/05
出版社 : 小学館
ISBN : 9784094061116

今年いちばん心があったまる育児小説! 独居老人の孤独死でますます若い人が居着かなくなり、住まうのは「ワケアリ」の住人ばかりになったオンボロアパート「オアシス荘」。夫や子どもに先立たれた孤独な「おばあ」と「おかみさん」、経営していたレストランチェーンが倒産し借金取りに追われるようになった「シャチョー」、ささいな事故がきっかけでホームレスに転落した元サラリーマンの「空き缶拾い」、そして妻に逃げられても夢を捨てられず生活保護受給者となった自称作家の「ブンガク」。人生失敗だらけの大人たちが鬱屈を抱える日々を送るなか、アパートの一室に生後間もない女の赤ちゃんが置き去りにされた。突然の出来事に右往左往しながらも、彼らは力を合わせて親探しと育児をはじめる。見捨てられた小さな命を生かそうとそれぞれが知恵と力を出し合うなかで、彼らの人生が少しずつ変わりはじめる……。
cover
出版日 : 2014/04/08
出版社 : 小学館
ISBN : 9784094060355

愛と勇気と希望が生まれる青春小説 《駅のトイレなどに比べると、ファミレスは清潔だし早朝は人も少ない。ぼくは時間をかけて顔を洗い、ていねいに歯を磨くと、安物の電気シェーバーでひげを軽くあたった。 身なりはできるだけ気を使うようにしている。ねぐらを失くしてからも、なんとか仕事を見つけてしのいでいけるのは、こういう当たり前の感覚を喪っていないからだ。その一線を越えると、ホームレスと同じになってしまう。 いや堕ちたっていいのだ、と囁く自分もどこかにいる。生きがいも目標も、とうに失くしていたからだ。》ーー本文より 母の死と派遣切りをきっかけに家を失い、日雇い労働で生活をつなぎながらカプセルホテルに寝泊まりするケンジ。そんな中で、社会起業家を目指す台湾の女子大生メイランと、街角のゴミを集め環境問題を研究するオッサン「地球先生」と出会う。それをきっかけに、ケンジは後ろ向きに生きて来た自分を思い直し、人生を立て直していくことを誓う。 ところがある日、台湾に帰ったメイランから、SOSのメールが届いた…。 人はどんなに辛い状況に陥っても、必ず再生できる。そんな勇気と希望が生まれる、心温まる青春小説。 【編集担当からのおすすめ情報】 この小説の主人公はホームレス生活を送る青年ですが、一文無しがわらしべ長者になるサクセスストーリーでもなければ、何かの奇跡が起きて一躍成功者へ!というシンデレラストーリーでもありません。 それでも、彼が人との出会いをきっかけにささやかな目標を立て、コツコツと努力していく姿からは、本来誰もが秘めている「前を向いて生きる力」を思い出させられます。「当たり前のことを当たり前に頑張ることの尊さ」を、この作品でぜひ感じてください! 解説は、貧困問題の第一人者でもある作家の雨宮処凛さんです。

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