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「宮尾登美子」の書籍一覧(最新発売日情報)

全17件 (1992/09/10 ~ 2017/12/05)
 宮尾 登美子(みやお とみこ、1926年4月13日 - 2014年12月30日)は、日本の小説家。高知県高知市生まれ。高坂高等女学校卒業。
 
 高知の遊郭で芸妓紹介業(女衒)を営む岸田猛吾と愛人の子として生まれる。実母は女義太夫。この遊廓のことは『櫂 (小説)』に描かれている。12歳で父母が離別し父に引き取られ、義母・喜世に育てられる。1943年に高坂高等女学校を卒業し、吾川郡池川町(現仁淀川町)の安居国民学校の代用教員となる。この頃のことは『春燈』などに詳しい。1944年、同僚の前田薫と結婚。心臓神経症を発症し、長く悩まされる。
 1944年満蒙開拓移民の一員として家族で満洲に渡る。長女を出産するが、敗戦のため辛酸をなめ、1946年夫の実家がある高知へ引き揚げ、農業に従事。この満洲体験は『朱夏』に描かれる。1947年肺結核で病臥する中、『小説新潮』などを読む。死を覚悟し、娘に遺すために日記を書き始める。1948年初めての小説「村芝居」を『文藝首都』に投稿。1949年に次女を生み、母を失くす。1951年に父を失う。1951年から1958年まで村立保育所の保母として勤務。1958年高知県社会福祉協議会に保育係として勤務。1962年、神戸で取材して書いたラジオドラマ「真珠の家」がNHK高知放送局のラジオドラマ脚本募集で佳作一席となり、仕事を辞め文筆生活に入る。
 1962年前田とみ子の名で書いた『連』で婦人公論女流新人賞を受賞、1963年同作で直木三十五賞候補となる。夫から殴られたことで家を出、協議離婚。1964年「湿地帯」を『高知新聞』に連載(前田とみ子名義)。高知新聞社学芸部記者・宮尾雅夫と再婚。夫の事業の失敗で、1966年夫とともに上京。婦人誌、女性誌のライターをし、赤ちゃんとママ社に就職。1968年第一生命住宅に転じる。
 1972年、それまで劣等感を感じていた生家のことを書く決心をし、『櫂』を自費出版、1973年同作で太宰治賞を受賞し、出世作となる。1977年1月、『陽暉楼』で第76回直木賞候補。同年、『寒椿 (宮尾登美子)』で第16回女流文学賞受賞。1979年1月、『一絃の琴』で第80回直木賞を受賞、53歳であった。1983年、『序の舞』で第17回吉川英治文学賞受賞。
 作品のテーマは一貫して女性であり、自伝ものから出発して、さまざまな分野に新境地を開いている。
 『東福門院和子の涙』など、歴史の中で弄ばれるはかない女性を描いた歴史小説が有名。一方で、『クレオパトラ』では、悪女や悲劇のヒロインとしてつくりあげられてきたこれまでのクレオパトラ像を否定して、新たな解釈で浮かび上がらせている。また一方で歴史的事実からは逸脱した解釈による創作も見られる。
 2005年の大河ドラマ『義経 (NHK大河ドラマ)』は、『宮尾本 平家物語』と『義経』が原作。2008年には『天璋院篤姫 (小説)』が『篤姫 (NHK大河ドラマ)』として大河ドラマ化されたほか、2009年から放送の『坂の上の雲 (テレビドラマ)』には外部諮問委員として参加している。
 心臓神経症の持病もあって飛行機に乗れなかったが、1984年、クイーン・エリザベス2世号で夫とともにシンガポールへ行ったのが初の海外旅行となり、1985年にはハワイ旅行に行き、以後はアメリカ、エジプトなどへ行っている。
 2014年12月30日、老衰のため死去。。
引用元:Wikipedia 2019/08/03
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出版日 : 2017/12/05
出版社 : 小学館
ISBN : 9784093523240

土佐の13人の女たちから紡いだ13の物語 おきみさん、おときさん、おまつさん……、南国土佐の女たちの人生から着想を得て、著者が初めて試みた“ルポルタージュ・フィクション”。 「司牡丹」「得月楼」「お遍路」「足摺岬」「栴檀(せんだん)」「日曜市」「長尾鶏」「竹林寺」「赤岡縞」「珊瑚」「一絃琴」「狩山紙」「やなせ杉」といった高知の特産物や風物、名所などが鍵言葉(キーワード)となり、幾何かの波乱を含んだ女たちの人生と絡み合う13の短篇集。 抗えぬ運命や襲いかかる困難に翻弄されながらも、健気に気丈夫に生きる故郷の女たちの気質が巧みに描かれている。
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出版日 : 2017/04/11
出版社 : 小学館
ISBN : 9784093523004

作家生活の機微や日常を綴った珠玉の随筆集 太宰治賞、直木賞受賞について、執筆秘話、ギリシアやヨーロッパの旅、土佐回顧、好物料理、折々の暮らしの雑感など、簡明直截に綴られた随筆集。 ≪『鬼龍院――』の映画で、夏目雅子扮するところの「なめたらイカンゼヨ」は流行語になってしまったが、これなど私は最初試写を見たときびっくり仰天、若い娘が「なめたらイカン」とまではいっても、「ゼヨ」というのはぜったい口にするべき言葉ではなく≫「京ことば」より。 昭和48年から平成8年にかけて、著者47歳から70歳までの100編を収録。
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出版日 : 2016/02/19
出版社 : 集英社
ISBN : 9784087454154

芸妓娼妓を斡旋する「紹介業」を営む富田岩伍の独特の語りで描く大正末年〜昭和十年代の遊郭の世界。2014年に逝去した著者の名作が、活字が大きく読みやすくなった改訂新版で登場。(解説/篠田一士)
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出版日 : 2016/02/13
出版社 : 講談社
ISBN : 9784062933179

将軍家から朝廷に初めて嫁いだ徳川二代将軍の娘、和子。「稀なる福運の姫君」と称えられた慈愛の国母を描いた、感動の長編小説!
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出版日 : 2016/02/13
出版社 : 講談社
ISBN : 9784062933162

武家から朝廷に初めて嫁いだ徳川二代将軍の娘、和子。「稀なる福運の姫君」と称えられた、慈愛の国母を描いた、感動の長編小説。
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出版日 : 2011/03/10
出版社 : 文藝春秋
ISBN : 9784167287139

故郷・土佐に男稼業の看板を掲げた鬼龍院政五郎と、彼をとりまく女たちの愛憎入り乱れた人生模様を独自の艶冶の筆にのせた長篇
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出版日 : 2009/01/09
出版社 : 文藝春秋
ISBN : 9784167287122

源氏の軍勢に圧倒され西国へ。壮絶な死を遂げる男たち、幼き天皇や親王を命をかけて守る女たち。著者畢生の超大作、ついに完結!
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出版日 : 2008/12/04
出版社 : 文藝春秋
ISBN : 9784167287115

福原遷都を強行し、隆盛を極めた平家一門だが、頼朝、義経、木曾義仲ら源氏の軍勢に圧倒され、一門は無残に西国へと落ちていく
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出版日 : 2008/11/07
出版社 : 文藝春秋
ISBN : 9784167287108

保元・平治の戦いに勝利を収め、武士として頂点を極めた平清盛だが、源氏や貴族らの打倒平氏の動きは着実に進められていた——
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出版日 : 2008/10/10
出版社 : 文藝春秋
ISBN : 9784167287092

若き清盛は自らの運命をいかに受け止め、乱世をどう生き抜いていくのか? 宮尾作品の醍醐味といえる女たちのドラマを織り込んだ傑作
出版日 : 2008/04/15
出版社 : 講談社
ISBN : 9784062760287

土佐藩の上士格である沢村家に生まれながら、五歳で一絃琴に魅入られ生涯を捧げ尽くした苗。直木賞を受賞した宮尾文学の代表作。
出版日 : 2007/03/15
出版社 : 講談社
ISBN : 9784062756853
出版日 : 2007/03/15
出版社 : 講談社
ISBN : 9784062756846
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出版日 : 1998/03/10
出版社 : 文藝春秋
ISBN : 9784167287078

父親の不始末から料亭陽暉楼に売られた房子は、天性の素質と努力によって一流の芸妓に育ってゆくが……芸と男との板ばさみに悩む花柳界の女の意地と哀歓を描いた長篇。(塩田潮)
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出版日 : 1998/01/09
出版社 : 文藝春秋
ISBN : 9784167287061

農家の嫁としての経験が生み出した処女作「村芝居」から円熟期まで宮尾文学の源流をなす名品集「彫物」「金魚」「自害」「水の城」「村芝居」「千代丸」「菊籬」「宿毛にて」収録。(藤田昌司)
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出版日 : 1992/09/10
出版社 : 文藝春秋
ISBN : 9784167287047

明治初年、京の茶道宗家後之伴家は衰退し家元も出奔。残された者達は幼き家元を立て、苦難を乗切ろうとする。千利休を祖とする一族の愛憎の歴史を秀麗に描く傑作長篇。(阿川弘之)
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出版日 : 1992/09/10
出版社 : 文藝春秋
ISBN : 9784167287054

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