どんぐり山に怪しい煙があがっています。どんぐりにんじゃが様子を探りに行くと、ひげねこざむらいたちが大砲を囲んで悪だくみをしています。とのさまに知らせようとするどんぐりにんじゃですが、見つかりそうになって…。

どんぐりにんじゃは、どんぐりの形をした忍者です。手裏剣の代わりにどんぐりを懐に隠し持ち、今日も敵の城へ忍び込みます。 浅沼とおる先生の個展を観に行った時、闇夜にジャンプする忍者の絵がありました。でも普通の忍者ではありません。唐笠らしきものをかぶり、体は三角形です。「これ、何ですか？」と浅沼先生に聞いたら「どんぐりにんじゃです！」「え…、どんぐりにんじゃ？」…そこから、どんぐりにんじゃのお話はどんどんふくらみ、どんぐりを使った術も生まれました。子どもたちが大好きなどんぐりと忍者の組み合わせ。秋を感じながら楽しんでください。