馬淵和夫/著・翻訳 国東文麿/著・翻訳 稲垣泰一/編集
出版社 : 小学館
ISBN : 9784096580387
巻27~31.本朝部、霊鬼・世俗・悪行・雑事。説話の最高峰。
平安時代の末期、1000余りの説話を内包して登場した『今昔物語集』は、数ある説話文学の中でも、最大・最高の文学性を有しています。その内容は、仏教説話、霊験説話、動物説話、歴史説話、怪異説話など、当時の世界のあらゆる方面に題材が及んでいます。登場者も、皇族・貴族をはじめ、僧侶、武士や、和歌・管弦・絵画・医術・占い・陰陽道などの名人たち、また、強盗・殺人などの犯罪者、さらに霊鬼・妖怪までが跳梁跋扈して、その描かれている世界は、まさに王朝時代の百鬼夜行絵巻の観を呈しています。本第四分冊は、巻27~巻31、本朝世俗部、精霊・変化・霊鬼・狐・野猪などの怪異話、貴賤・僧俗の笑話、盗賊犯罪話、恋愛的歌物語、奇話・異聞などの伝説話など多彩な内容です。全四冊完結。