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「中原昌也」の書籍一覧(最新発売日情報)

全7件 (2008/02/18 ~ 2020/07/30)
 中原 昌也(なかはら まさや、1970年6月4日 - )は、日本の音楽家、映画評論家、小説家、随筆家、画家、イラストレーター。
 文化学院高等課程中退。1988年頃より音楽活動を始め、1990年にノイズユニット暴力温泉芸者を立ち上げ、海外公演などを通じて日本国外でも活動している。音楽活動と平行して映画評論も手がけ、1998年には小説家としてデビュー、2001年に『あらゆる場所に花束が…』で三島由紀夫賞、2006年に『名もなき孤児たちの墓』で野間文芸新人賞を受賞。2009年以降はHair Stylistics名義での音楽活動や、画家・イラストレーターとしての美術活動が中心になっている。
 父は絵本作家・イラストレーターの中原収一(なかはら しゅういち、1936年 -2018年 )。
 
 1970年、東京都港区 (東京都)青山 (東京都港区)に生まれる。小学生時代から海外の前衛文学を愛好。また映画雑誌『スターログ』を購読していた。中学生時代には、佐藤重臣主催のカルト映画上映会「黙壷子フィルムアーカイブ」に参加、大きな影響を受ける。映画に興味を持つ一方でノイズミュージックにも興味を示し、1988年頃より音楽活動を開始。1990年にアメリカのインディペンデントレーベルRRRecordsから「暴力温泉芸者」名義でマゾンナとのスプリットLPを出し、以降ソニック・ユース、ベック (歌手)、ジョン・スペンサー (ミュージシャン)のフロントアクトをこなす。小山田圭吾との交友(青山ブックセンターで中原が小山田にボストン・ストラングラーズというバンドを組もうと誘った)から音楽誌やカルチャー雑誌を中心に人気を得る。90年代中盤ごろ、メディアからは「渋谷系」と呼ばれる事もあった。1995年のアメリカツアーを始めとして海外での公演も多い。トラットリアやダブレストラン、EMIミュージック・ジャパンなどから多くの音楽作品を発表しており、一時期はリミキサーとしても活躍。小山田圭吾、布袋寅泰、スチャダラパー、ECD (ミュージシャン)、宇宙犬などの作品を手がけた。またトリビュート盤への楽曲提供も多く、トッド・ラングレン、越路吹雪、スパイダース、SION、マーク・ボランなどの作品に名を連ねる。
 1997年に小室哲哉の番組に出演した際、SM嬢のマネキンと相撲文字で「暴力温泉芸者」と書かれた書割を見て恥ずかしくなり、「Hair Stylistics」名義に変更、同名義では2004年に1stアルバム『Custom Cock Confused Death』を発表している。2008年4月からは12ヶ月連続でアルバム『Monthly Hair Stylistics』をリリース、2009年3月発売のVol.12で完結した。
 音楽活動と平行し、1995年から町山智浩が創刊した『映画秘宝』シリーズにメイン・ライターとして参加。1996年には初の著書、『ソドムの映画市』も刊行。映画評論家として活動を始める。初期には海外のB級ホラー映画などを主に紹介していたが、近年は「そういう映画ばかり観ていると決め付けられたくない」として、『映画秘宝』を離れてメインストリームの映画やアート系の映画を主に論評するようになっている(ただし『映画秘宝』のイベントには顔を出している)。
 1998年、『文藝』に連載した『絶望の散歩道』を短編集『マリ&フィフィの虐殺ソングブック』にまとめ、小説家としてデビュー。2001年、初の長編『あらゆる場所に花束が……』で第14回三島由紀夫賞を受賞(青山真治『ユリイカ EUREKA』との同時受賞)。審査員のうち宮本輝、高樹のぶ子からは猛反発を受けたが島田雅彦、福田和也から支持を受け、また筒井康隆からも消極的支持を受け受賞が決まった。福田からは「本作品は、アヴァン・ポップ的なものとして読まれているようだが、本質的にはむしろ、エレーヌ・シクススやクロード・シモン、フィリップ・ソレルスといった1950年代-1970年代フランスのヌーボー・ロマンの結構をもっている」と評される。
 2005年、第58回カンヌ国際映画祭に出品された青山真治監督『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』に出演。
 2006年に中編『点滅……』が第135回芥川龍之介賞(2006年上半期)候補作品に選ばれた時には1票も入らずに落選、中原がこれを受けて『SPA!』誌上で選考委員の批判(多くの選考委員に対しては批判的であったが、黒井千次については真摯な選評への謝辞を述べている)を記し一部で話題になった。一方で短編集『名もなき孤児たちの墓』は、審査員の大方の支持を受け同年の第28回野間文芸新人賞を受賞。群像誌上の選評では唯一の反対票を投じた江國香織からも「二重の×をつけた」とされ、ほぼすべての選考委員が『名もなき…』についてのみ言及、結果として、完全無視された芥川賞の選考と好対照をなした。
 文芸誌のコラムやインタビューでは「活字を書いて生活していくことの苦しさ」を言い立てることが多い。『文學界』2008年4月号で行なわれた、古井由吉、筒井康隆、高橋源一郎、島田雅彦、川上未映子ら作家11人による大座談会「ニッポンの小説はどこへ行くのか」に出席した際も、中原は終始「小説は、辛くて辛くて書きたくない。でも、書かないと、その辛さがわかってもらえない」というような発言を繰り返し、司会の高橋源一郎から「中原君はほっときましょう」と言われている。2008年、高橋源一郎の選考により『中原昌也 作業日誌』でBunkamuraドゥマゴ文学賞受賞。高橋は「おれの基準で、いちばん小説になっていたもの、最高の小説だったもの、それが、一見、ただの日記にすぎない、聞いたことも見たこともないCDやDVDの膨大な購入リストとグチと泣き言ばかりの、この中原昌也の『作業日誌』だった」との選評を行なった。
 2009年、矢内原美邦演出の舞台『五人姉妹』の音楽を手がけた。
引用元:Wikipedia 2019/08/03
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出版日 : 2020/07/30
出版社 : 新潮社
ISBN : 9784104472048

《残念ながら日本という国はもう終わっている》――3・11からパンデミックまで、ジャンル侵犯し刻まれたこの10年間の魂の叫び!
出版日 : 2019/03/26
出版社 : 河出書房新社
ISBN : 9784309027906

破壊的世界観で圧倒的な支持を集める中原昌也の作品を、各界の作家やアーティストが大胆にリミックス! デビュー20周年特別企画。
出版日 : 2019/03/26
出版社 : 河出書房新社
ISBN : 9784309027890

MIT仕込みのノウハウで管理された職場から逃亡した男に襲いかかる正体不明の暴力。怒涛の笑いと爽やかな感動を誘う著者最高傑作。
出版日 : 2016/01/22
出版社 : 河出書房新社
ISBN : 9784309024424

殴り合いの坩堝と化した東浦和のイベント会場以来、わたしは自身の意識が壁にのめり込んでしまい…狂気と歓喜の不協和音に戦慄せよ!
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出版日 : 2014/11/25
出版社 : 文藝春秋
ISBN : 9784163901725

文学の荒野をひとり行く中原昌也が、ついに長篇小説を世に問う。もはや世界のどこにも存在しない人間の意識の描出に挑む問題作。
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出版日 : 2010/04/09
出版社 : 文藝春秋
ISBN : 9784167773601

誰にも必要とされず、何のメッセージも伝えない、美しい光の点滅のような作品集。現在断筆中の奇才の代表作。野間文芸新人賞受賞
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出版日 : 2008/02/18
出版社 : 文藝春秋
ISBN : 9784163266602

ここが文学の極北! 書くことの不可能性との苦しくも笑いに満ちた闘いの記録。あらゆるメーターを振り切る芥川賞落選後初作品集

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