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「中川文人」の書籍一覧(最新発売日情報)

全3件 (1987/11/01 ~ 2024/01/16)
出版日 : 2024/01/16
出版社 : 彩流社
ISBN : 9784779129445

反体制ハードボイルド小説出来!「君は正気なのか。正気で言っているのか」「正気ですとも。私は卑怯者です。だけど、正気なんです」(『カラマーゾフの兄弟』より)本書は、雑誌「情況」にて2019年10月秋号から2022年7月夏号まで3年にわたって連載され、好評を博したH大学時代の1980年代から90年代にかけて著者が経験した運動をもとに、「愛」と「革命」と「暴力」に生きた過激派学生の姿を描く『蒼ざめた馬』(ロープシン)や『党生活者』(小林多喜二)の系譜に連なる革命小説である。
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出版日 : 2008/02/13
出版社 : 以文社
ISBN : 9784753102594

「私の思い込み、常識が粉砕された!! この男、見かけによらず深い」 by 鈴木邦男 「地獄ってそもそも何?」「誰がみたの?」 この素朴な疑問から出発する本書は、これまでなんとなく人々の間で共有されてきた地獄観を根底から覆す発見に満ちています。たいていの人は地獄(および天国)を、「死」という不可知な現実に対して、宗教家や民衆が想像力で作り上げた物語が、現代の「文明化された社会」にまで伝来してきたと信じているのではないでしょうか。もちろんそうした一面があることも確かです。しかし本書の著者・中川文人氏は「それだけでは地獄を説明したことにはならない」と、地獄の「起源」を探る思索に入ります。そして、芥川龍之介の『地獄変』や源信の『往生要集』などの古典を手がかりにし、ついには地獄の起源となる時代を突き止めることとなります。「地獄の起源」などというと荒唐無稽な話に聞こえるかもしれませんが、著者本人の言葉を借りていえば、「正しい史的唯物論的方法」を用いることによって、非常に説得力のある形でそれは実証されます。この発見を梃子に、著者は創作物語(ヒバリの丘とナラクの国の運命をめぐる)『ナラクの悲劇』の執筆に取りかかり(本書に同時収録)、より普遍的な形で「地獄誕生の物語」を完成させることに成功しました。 アナーキスト思想家・矢部史郎氏が解説を書き、誰もが瞠目するに違いない「歴史の真実」に踏み込んだ、驚くべき成果といえると思います。とはいえ、本書は大仰な「歴史書」の体裁を取っているわけではなく、ときにユーモラスに、そしてときに残酷に「歴史の真実」を示唆してくれる良書に仕上がっていると思います。本書を読めば、あなたも歴史哲学者としての感性が揺さぶられることとなるでしょう。
出版日 : 1987/11/01
出版社 : アルファベータブックス
ISBN : 9784871986663

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