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「安岡章太郎」の書籍一覧(最新発売日情報)

全6件 (1965/04/22 ~ 2018/06/22)
 安岡 章太郎(やすおか しょうたろう、1920年4月18日 - 2013年1月26日)は、日本の小説家。
 
 高知県高知市帯屋町に父・安岡章、母・恒の子として生まれる。父方は、安岡正美や安岡嘉助などの土佐勤王党員を多くだした土佐藩士の安岡家であり、幕末は板垣退助率いる土佐藩迅衝隊に加わり戊辰戦争を戦った勤皇家である。母方の入交家も江戸時代は郷士だったという。章太郎の父は陸軍獣医官であったため、生後2ヶ月で千葉県市川市に転居。その後、香川県善通寺市、東京小岩町、市川市で過ごした後、5歳の時、一家で京城(現・ソウル特別市)に移った。小学校3年の時、青森県弘前市に転居。小学校5年から東京青山 (東京都港区)、目黒区などで育った。
 港区立青南小学校から東京都立九段高等学校に入学するが、素行不良のため教師の実家の禅寺に寄宿生活を強いられる。この生活は3年に肋膜炎を患うまで続いた。
 青南小学校以来軍隊除隊までの劣等生への風当たりは小説やエッセイで再三文章にしており、病気、落第と共に彼の重要な文学的動機になっている。
 1939年、高知高等学校 (旧制)を受験するが失敗。浪人生活を城北高等補習学校で送り、毎日古山高麗雄ら浪人仲間と遊び歩いた。1940年、旧制松山高等学校 (旧制)や山形高等学校 (旧制)の受験に失敗し、1941年慶應義塾大学文学部予科に入学するも、1944年陸軍に学徒動員で召集され東部第六部隊へ入営し、満州・孫呉県に在った歩兵第1連隊に配属された。部隊では射撃の最優秀兵であったが「銃の手入れが悪い」と叱責される模範的でない兵隊であった。しかし、安岡は部隊が南方へ出発する前々日に発熱し、翌1945年に肺結核により除隊処分となり内地送還された。なお、部隊は1944年8月にフィリピンへ動員され、同年10月から始まったレイテ島の戦いに投入されて全滅したために数少ない生き残りの一人となる。
 戦後、復学するも陸軍少将の父は敗戦により失職し、復員後も公職にはつけなかった。そのため、家族は収入のほとんどを失った。結核菌による脊椎カリエス(結核性脊椎炎)を患い、大きな肉体的・精神的苦痛の中1948年英文学科を卒業する。その当時コルセットをつけながら、吉行淳之介や阿川弘之と盛り場などを遊び歩いたと言う。
 1951年『ガラスの靴』が芥川賞の候補作に選ばれ、文壇に注目される。1953年、選考委員の評価が真っ二つに割れながらも『悪い仲間』・『陰気な愉しみ』により、芥川龍之介賞を受賞し、1954年には脊椎カリエスが快癒(自然治癒したが、その為背丈が数センチ縮んだという)。創作活動に意欲的に取りくむ。『流離譚』では土佐藩での祖先の事跡を調査、『果てもない道中記』では中里介山『大菩薩峠』を論じた。
 1960年代初頭に約半年間ロックフェラー財団の基金でアメリカ留学、アフリカ系アメリカ人公民権運動たけなわのテネシー州ナッシュビルに滞在し、その経験を『アメリカ感情旅行』としてまとめる。その後もアメリカに対する関心を深くもち、アフリカ系アメリカ人の先祖を探った作品『ルーツ』(アレックス・ヘイリー著)の翻訳もしている。
 批評家としても文壇の評価が高かった安岡は、芥川賞をはじめ大佛次郎賞や伊藤整文学賞選考委員も務めた。また学校国語教科書に、1955年著の「サアカスの馬(サーカスの馬)」が採用されている。
 2013年1月26日、老衰により死去。。
引用元:Wikipedia 2019/08/03
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出版日 : 2018/06/22
出版社 : 中央公論新社
ISBN : 9784122065963

満洲北部の孫呉に応召した安木加介。このダメな陸軍二等兵の眼を通して軍隊の生態をユーモラスに描きだした代表作「遁走」。「銃」「美しい瞳」「鶏と豪蔵」ほか短篇五編を含む著者初の戦争小説集。巻末に開高健との対談「戦争文学と暴力をめぐって」を併録する。解説・開高 健
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出版日 : 2018/01/09
出版社 : 小学館
ISBN : 9784093523264

第二次大戦に翻弄された若者を描く秀作二編 第二次大戦に人生を翻弄された“日本版・失われた世代”ともいうべき、ある男の混沌とした青春記「舌出し天使」は、愛のない同棲や不義理と借金など、破滅へとひた走る若者を描いた作品。 他方、「遁走」は、著者自身の軍隊体験と周辺の人物群像を描いた初の長編小説。軍隊の愚劣な日常の中で堕ちていく主人公の意識と、弱者のしたたかな抵抗を描いた、戦争文学の中でも特異な位置を占める作品。 若き日の安岡章太郎“野心作”2作をカップリング。
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出版日 : 2017/06/06
出版社 : 小学館
ISBN : 9784093523042

幕末に米欧を巡業した曲芸一座の痛快行状記 幕末維新の動乱の世、慶応2年10月から明治2年2月まで、高野広八以下18人の曲芸師たちは米欧各地を巡業した。 アメリカ大統領の謁見を受け、パリでは万国博の最中に公演し大入り満員。ロンドンでは女王までもが見物に来るし、スペインでは、革命にも遭遇する。 芸人らしく行く先々で女郎買いにも走り、風俗も洒脱に記録されている。広八が残した日記をもとに、旅芸人のしたたかさ、動乱期の世相が鮮やかに描かれた、曲芸師一座の痛快行状記である。
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出版日 : 2016/10/08
出版社 : 講談社
ISBN : 9784062955089

恩ある知人の妻との十年前の情事を告発され、急遽アメリカ留学より帰国した男の苦悩。姦通をテーマに人間の倫理を追求した力作長篇。
安岡章太郎/著 吉行淳之介/著 遠藤周作/著 阿川弘之/著 小川国夫/著 北杜夫/著 ほか
出版日 : 2009/04/02
出版社 : 講談社
ISBN : 9784062826686
出版日 : 1965/04/22
出版社 : 新潮社
ISBN : 9784101130019

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