全1件 (2014/07/25 ~ 2014/07/25)
出版社 : 小学館
ISBN : 9784094550139
キス、して欲しいのかと思った--
シャイで人見知りな橘流風は、生徒会長の久世悠一郎にほのかな気持ちを抱いていたが、自分と正反対の性格をした双子の姉・流水も久世のことを好きだと知り、動揺する。親友の美夜、可奈に背中を押され、気持ちを流水に打ち明けた流風は、流水にも励まされ、自分なりに恋をがんばろうと決意。そんな折、久世やその友人たちと親しくなった流風は、その友人たちに恋をした美夜、可奈の希望もあり、グループデートに出かけることに。飛び入り参加した久世の幼なじみ・坂本和泉のサポートで、久世とふたりきりになった流風だったが、ふたりきりの時間を過ごすドキドキに耐え切れなくなり、グループデートの途中で逃げだしてしまう。そんな流風を家まで送ってくれたのが坂本だった。その日以来、『恋をする』ということが怖くて仕方なくなってしまった流風は、自分の感情が動くことそのものを避けるように。自分の殻に閉じこもった流風をそこから連れ出したのもまた坂本で、次第に坂本に心惹かれていく流風は、自分が大切に思う流水の恋を応援しようと決める。そして、流風は自分もまた本当に好きな坂本へ思いを伝えようとするのだった。