兵庫県生まれ。京都女子大学文学部教育学科中退。派遣添乗員や旅行会社勤務、映画会社勤務など様々な職を経験する。2009年から小説家を志して、多くの新人賞に応募をする。新潮社主催のR-18文学賞に応募して一次選考を通過し、手ごたえを感じた。『幽』怪談文学賞や野性時代フロンティア文学賞にも応募していた。2010年、「花祀り」で第1回団鬼六#団鬼六賞(無双舎主催)の大賞を受賞する(優秀作は深志美由紀『花鳥籠』)。小説家デビューを果たす。団鬼六の作品は20代の頃から愛読しており、それが団鬼六賞に応募したきっかけにもなったという。他の作家の名前の賞だったら応募しなかったであろうと語っている。2012年に発表した『女の庭』が4万部を売り上げる。2014年、雑誌『ダ・ヴィンチ』の「怪談 of the year 2013」の第3位に『恋地獄』が選ばれた。京都を舞台とした官能小説やホラー小説を主に執筆している。
京都・観光文化検定2級を持っている。ペンネームの「観音」は、仏像が好きなことに由来する。特に、滋賀県長浜市にある渡岸寺観音堂の十一面観音が好きであるという。好きな作家として、山田風太郎、司馬遼太郎、坂口安吾、団鬼六らを挙げている。山岡荘八、吉川英治、池波正太郎らの作品も愛読している。小説家の谷崎由依は、「女の怖さも、哀しさも、花房は知り尽くしている。そうしたものを描きながら、『これでええんやで』と言ってくれる」と語っている。