アスカもタジタジにするスゴイ下級生、登場！

殺人を予告の交換日記！　始業式の殺人事件を止めろ!!

結婚仲介所を営むリリアンは、最後の顧客ゲイブ・マディソンに頭を悩ませていた。先日ついに仲介所をたたむことに決めたのだが、ゲイブだけが脱会はしないと言い張るのだ。ゲイブはビジネス界に君臨する大手企業社長で、スーツが似合うハンサム。女性には不自由しないのに、恋人ではなく妻を探したいと登録しに来た会員だ。しかしその冷たすぎる態度ゆえ、今までお膳立てした5度のデートはどれも悲惨な結末。それでもなお6度目のデートはまだかと要求してくるのだった。そんな中、リリアンは不可解にも彼から食事に誘われ……。

公爵未亡人のジュヌヴィエーヴは、社交界にデビューしたばかりの少女のように胸をときめかせて舞踏会を楽しんでいた。18歳のとき、老公爵に売られるように結婚して以来、おぞましい生活を強いられてきたが、その夫が亡くなりようやく自由になれたのだ。紳士から慣れない賞讃を浴び、彼女が舞い上がっていると、ふいに冷ややかな声に制された。数多くの浮き名を流し、社交界の堕天使と呼ばれるベネディクト卿。彼はその紳士がジュヌヴィエーヴの目を盗んで薬を盛ろうとしていたことを暴露すると、辛辣に彼女の不注意を非難した。

幼くして両親を亡くしたヘイリーは、理学療法士で身を立てるめどがつき、意地悪なおばの家を出て弟と二人で暮らす決心をした。だがその翌日、強盗に襲われて全財産を奪われてしまう。困りはてた彼女は、やむなく一夜だけストリップの仕事を引き受けた。セクシーな衣装に身を包み、勇気を振り絞って目的の高級住宅地に辿り着くと、ハンサムな屋敷の主は彼女が来ることを知らされていないようだった。やっぱりできないわ……。我に返って帰ろうとした矢先、ヘイリーは頭を打って倒れた。そして目覚めたとき、彼女は記憶を失っていた。

酒癖の悪い父が亡くなり、牧場主サムに引き取られてからも、リオは父の噂を十字架のように背負い、人々に蔑まれて成長した。今、唯一の理解者だったサムが心臓を患い、死を目前にしている。サムの息子ケインが牧場を継げば、わたしは追い出されるだろう。ケインもまた、いつもわたしを厄介者のように扱い、身寄りのない哀れな女だと言わんばかりの態度をとるのだ――わたしがひそかに彼を愛していることに気づきもせず。だがある夏の晩、ケインは突然リオを抱きすくめ、唇を奪った。激しい情熱、そして不可解な怒りと軽蔑を瞳に宿して。

デボラが音楽会社の重役アレックスの秘書になって4年。彼の巧みな誘惑は無視して、仕事だけを忠実にこなしてきた。魅力的なボスの、何人もいる“女友達”の一人になる気はないわ！だが大事な予定があると伝えておいた週末にニース出張への同行を命じられ、思わずデボラは彼に抗った。それはまさに、デボラが彼の罠にかかった瞬間だった。アレックスが激した彼女をすかさず引き寄せ、耳元でささやく。「きみは近づくとすぐ逃げる。どんな男にもそうなのか？」そしてデボラをきつく抱きしめ、唇を奪った。