全44件 (2014/05/20 ~ 2023/07/07)
出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
ISBN : 9784596775405
出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
ISBN : 9784596226525
愛してるからこそ、そばにいられない。
でも愛してるからこそ、忘れられない。
旅行会社の重役秘書クレアはホテルを視察するため、さる異国を訪れ、
そこで偶然にも、1年前に別居したニックとでくわす。
ニックを激しく愛していたクレアは、仕事で命を危険にさらす彼を
見ているのがつらくなり、やむにやまれず彼のもとを去ったのだった。
どうやらニックも仕事で同じホテルに滞在しているらしく、
クレアはなんとか動揺を押し隠し、彼を避けつづけた。
だがラウンジにいたとき、ふとした隙を突かれ、
たくましいニックの手でダンスフロアへ連れ出されてしまう。
彼はクレアの身を抱き寄せながら、その耳元で囁いた。
「どんなに君が忘れたいと思っても、君はまだ僕の妻なんだ」
HQイマージュ~至福の名作選~より、ハーレクイン黎明期から活躍した名作家C・ラムの珠玉作をお届けします。1年ものあいだ別居している二人。クレアとその上司の仲を疑って嫉妬に燃え、妻を熱く誘惑するニックですが……。もつれにもつれた夫婦関係の行方は?
出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
ISBN : 9784596135483
なぜあなたがここに?
目に飛び込んできたのは、亡き元夫の顔――。
セリーナが店で歌を歌い始めたのは、16歳で高校生のころ。
借り物のドレスを着たおどおどした少女だった。
やがて、美貌の実業家アシュレイと出会って熱い恋におち、
プロポーズを受けて結婚した。だがその後、理由もわからぬまま
突然、夫に告げられた別れ……。
あれから3年。引く手あまたの売れっ子となったセリーナは、
ある朝、新聞を見て青ざめる。飛行機事故で乗客は全員死亡――
その中に元夫アシュレイの名前があったのだ。
ところがその夜、ステージに立った彼女は、観客の中に
誰あろうアシュレイの顔を見つけ、気を失った!
つらい過去を忘れ、愛を信じたくて結婚したヒロイン。けれど、幸せになる夢ははかなく消えました。3年後、忘れえぬ彼との苦い再会は、予想もしない形で……。C・ラムの衝撃の初期傑作!
出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
ISBN : 9784596591500
【世界を股にかけるヒーロー】
どんなに心を捧げても、
あなたに愛される日はもう来ない。
夫に恋い焦がれる、妻の片恋物語
サンチャのもとに、ある日、匿名の手紙が届いた。
書かれていたのは、夫が秘書の若い女性と逢瀬を重ねていて、
今夜も彼女の家で会うという衝撃的な内容だった。
まさかとは思ったが、確かに夫マークはこのところ帰りが遅く、
夫婦の間もなんとなくぎくしゃくしているのは否めない。
思い悩んだ末、その夜サンチャは、秘書の家に電話をしてみた。
受話器の向こうから聞こえてきたのは、紛れもなく夫の声。
あわてて電話を切り、目を閉じた。嫉妬と悲しみが心を苛む。
その日から、サンチャの結婚生活は苦痛に満ちたものになった。
出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
ISBN : 9784596412683
私はあなたを愛していたの?
見知らぬ婚約者の冷たい視線は―
濃い霧に覆われた岩だらけの荒れ地で、彼女は目を覚ました。
ここはどこ? わたしはこんな場所で何をしているの?
いえ、それどころじゃない。自分が誰なのかすらわからない!
恐怖と寒さに震えていたとき、霧の中に長身の人影が見えた。
通りがかりのその男は、衰弱した彼女を病院へ連れていく。
不可解なのは、彼が敵意の眼差しを向けてきたこと……。
数日後、退院を許された彼女のもとに、男が再びやってきた。
いまだ記憶が戻らず途方に暮れる彼女に、彼はあっさり言った。
「君の名前はリン・シェリダン。君は僕のものなんだ」
出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
ISBN : 9784596554765
アンナは少女時代に親を亡くし、ロンドンには身内も親しい友人もいない。
22歳になった今、狭いひと間の孤独なフラットに住み、
指を噛んでひもじさをごまかす日々に耐えているのは、夢を叶えるため。
最近、念願の仕事に就ける大きなチャンスが訪れ、
希望に顔を輝かせるアンナだったが、さっそく窮地に陥る。
出がけに家主に家賃の催促をされ、仕事の約束時間に遅れそうなのだ。
降りたバス停から踵のすり減った靴でなんとか走り続けたが、
出会い頭に長身の男性とぶつかり、はじき飛ばされてしまった!
アンナの転げたぼろ靴をまじまじと見つめるその実業家レアードこそ、
彼女にガラスの靴を履かせてくれる白馬の王子だとは知る由もなく……。
年の差ロマンス特集〈若き乙女と大人の男〉をお届けします。仕事を終えて外に出たアンナが目にしたのは、ロールスロイスの傍らで待つレアードの姿でした。男女のことにはまるで疎い無垢なヒロインの初々しい恋物語。
出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
ISBN : 9784596589538
18歳の誕生日、アマンダは伯爵チェーザレから求婚された。
それは親友同士である二人の母親が望んだことだったのだが、
傲慢で情け容赦なく、誇り高い鷹のような伯爵が恐ろしくて、
アマンダはプロポーズを断り、そのまま故郷を離れた。
5年後、彼女は伯爵の弟ピエロと偶然の再会を果たす。
優しく穏やかなピエロに伴われ、久しぶりに帰郷した彼女は、
冷たい怒りをたたえたチェーザレの瞳に迎えられた。
そして、アマンダは思い知らされることになる。
チェーザレが、彼女の拒絶を許していなかったことを。
そして、強引な求婚の第二幕が、今まさに切って落とされたことを。
シャーロット・ラムによる1977年の作品です。10歳も年上なうえ、尊大で厳めしい伯爵から妻に求められる乙女アマンダ。美しく荘厳な城壁に囲まれたイタリアの町サン・ヴォレンコを舞台に、激しい初恋の物語が描かれます。
出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
ISBN : 9784596939975
パーティー会場でエリザベスは、息をのんだ。
壁にかかっていたのがかつての恋人、デイミアンの絵だったから。
しかもデイミアンは去年、事故で亡くなったというではないか。
ある出来事がきっかけで彼と連絡がとだえて、2年が経つ。
まだ愛しているのに――悲しみで、心が塗りつぶされていく。
何かにせきたてられるように、故郷の地を、恋人の城を訪ねると、
はたして彼は亡くなっていた。ところが城にいた見知らぬ富豪が、
彼女に突然キスしてきたのだ。唇に冷たい笑みを浮かべながら。
デイミアンそっくりのキスの仕方で……。
出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
ISBN : 9784596554703
レオニーは会ったこともない親族の住むギリシアへ旅立った。
名門一族に生まれた亡き母が駆け落ち同然で結婚したため、
これまでレオニーは一族から無視され、相続人からも外されてきた。
だが、余命わずかの曽祖父が、急に会いたいと言ってきたのだ。
彼女のほかに、またいとこのポール・カプレルも呼ばれていた。
少女の頃、レオニーは新聞に載った彼を見て淡い恋心を抱いたものだが、
今や彼は浮き名を流す傲慢な大富豪となり、一族唯一の相続人だった。
しかし、曽祖父が突然、遺産はレオニーにゆだねると宣言する。
呆然とする彼女と激高するポールを見て、さらに訳知り顔でつけ足した。
おまえたち二人が結婚すれば、すべてまるく収まるじゃないか、と。
図らずも二人は結婚することになりますが、それは形だけのプラトニックな関係。けれど、そんな愛なき生活もしだいに熱を帯びはじめ……。稀代の名作家シャーロット・ラムの“耽美”なロマンス!
出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
ISBN : 9784596939579
パーティの間じゅう、ナターシャは部屋の隅で微笑んでいた。
今日、突然フィアンセから婚約解消を言い渡された彼女には、
悲しみにくれる心の置き場がわからないのだ。
そんなナターシャを、熱を孕む瞳で見つめるひとりの男がいた。
敏腕経営者でプレイボーイと名高い、ジョー・ファラルだ。
わけもわからずナターシャが、震えて吐息をのむと、
ジョーは彼女の手を優しく取り、そっと外に連れだし――
いますぐ消えてなくなりたいナターシャは身をゆだねたのだ。
一夜の夢に。その代償に、妊娠してしまうとは思いもせずに。
出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
ISBN : 9784596993908
充実したケリーの人生で唯一の問題は、夫ドルーとの関係だ。
もともと、ドルーはケリーの父親の会社を手に入れたくて、
彼女は両親から自由になりたくて、便宜的に結婚したにすぎない。
だから本当は夫に惹かれていても、ケリーは仮面をかぶり続けた。
ほかにも女性がいるという彼に心を見せたら、傷つくだけだもの!
ここ数年ケリーは、出張の多い実業家である夫の予定を把握し、
彼がロンドンに戻るときはわざと旅行に出て、会うのを避けてきた。
そんなふたりが、ある日パリで鉢合わせした。
なんとドルーは、欲望を隠しもせずケリーに迫ってきて……。
出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
ISBN : 9784596939395
「あなたのお兄さんって、どうして結婚しないのかしら」
17歳のルイーズは、由緒ある美しい屋敷に帰ってきたばかり。
パーティで、親友にそう問われても、彼女の心はうつろだった。
ルイーズにはショックなことがあったのだ。いつものように、
駅に迎えに来た義兄のダニエルが、今日は恋人を連れていた。
血の繋がりのない、35歳の義兄をひとすじに慕い続けてきたのに。
彼の“特別”にはなれない――思い知った彼女は距離を置こうと、
パーティに親友と、自分に気のあるその兄を招待した。しかし、
ダニエルはルイーズにほかの男性と踊らせようとしなかった……。
出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
ISBN : 9784596939227
夫を亡くしたオーリエルは、13年ぶりの故郷へ帰ってきていた。
懐かしいチャーントリ屋敷。そこには愛した人がいる。
デヴィル――悪魔と呼ばれ、一族から虐げられた伯父の非嫡出子。
13年前、愛し合うふたりをある悲劇が引き裂いた。
従妹の悲鳴、父の怒号、信じていたのに出てきた、裏切りの証拠。
そのせいで、17歳の彼女は、老富豪の幼妻となったのだ――
そこへ一頭の黒馬が駆けてくる。黒髪の騎手は馬をとめると、
今ごろ何をしに戻ってきたのだと言いたげに見おろした。
私が悪いとでもいうの? 腹黒い残酷な私のデヴィル……。
出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
ISBN : 9784596939180
マリーサは幼い息子を連れて散歩に出かけていた。
その途中、わずかな隙に息子が乳母車ごと消え失せてしまう。
大富豪ガブリエルに見初められての身分違いの結婚だったが、
所有欲の強い夫に耐えられず、逃げだしたあとに妊娠が発覚。
一人で子供を産み育てていた矢先の出来事だった。
だからどんなに問いただされようと、夫の名を言うつもりはない。
ところが事件が報道されたために、彼に見つかってしまったのだ。
また戻る、籠の鳥の人生へ――絶望するマリーサの視界に、
近寄りがたいほど端整な美貌の夫の姿が、近づいてきて……。
出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
ISBN : 9784596584250
幼いころに母が頑固な父を捨てて別の男性とかけ落ちして以来、
ジュリエットは由緒ある館の猟場管理人の父と二人で暮らしていた。
やがてジュリエットは館の一人息子シメオンと恋に落ちた。
二人が抱き合っている姿を目撃した父に猟銃を突きつけられ、
シメオンは突然ジュリエットとの結婚を宣言したのだ。
だが結婚式の夜、ジュリエットは彼の振る舞いに深く傷つき、
“何もかも間違いでした”と書き残して姿を消したのだった。
そのまま母のもとに落ち着き、義父と母の仕事を手伝ってきて8年。
ある夜、母の別荘に独りでいた彼女の前にシメオンが現れ、言い放つ。
「もう逃げられないぞ。今度こそ、ぼくの子供を産んでもらう」
初恋の人シメオンが残した心の傷がようやく癒えかけたころ、彼と驚愕の再会を果たしたジュリエット。でも、シメオンが突然現れた理由を知って茫然とします。なんと彼の亡き父が遺言で、シメオンとジュリエットの子供を館の継承者に指定していたとは!
出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
ISBN : 9784596938855
「名門の僕は君とは結婚できない。だから愛人になってほしい」
ある出来事がもとで、心に傷を抱えていたソフィだったが、
ギリシアのクレタ島で働くことになった。周囲にもなじみ、
自分の居場所を見つけたが、唯一彼女の心を悩ませるのが、
プレイボーイな社長アレックスの、傍若無人なこの誘惑。
類まれな美貌の彼は、平然と女性を弄ぶという悪い噂があったし、
そもそもいまのソフィでは、到底そんな気持ちになれない――
そう断ると突然、唇を絡ませてきた。ソフィは知る由もないが、
社長の目には、まぎれもない本気の火がちらついていた。
出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
ISBN : 9784596582607
25歳のライザは、妻子持ちの男にだまされてから、
もう二度と恋はしないと誓って仕事に打ち込んでいる。
財閥のギフォード一族の放蕩息子に言い寄られても、
友人以上の関係になるつもりはなかった。
ところが2人の関係をマスコミが騒ぎ立てたことから、
ライザは金目当ての欲得女というレッテルを貼られてしまう。
くだんのプレイボーイの叔父で、ギフォード家の家長
キア・ザッカリーは、甥とライザの仲を割きにかかる。
彼は財閥の若き長としての権力を発揮して甥を外国にやり、
代わりにライザのことは、自らの欲望のはけ口にしようとし……。
その早すぎる死が惜しまれたシャーロット・ラム。ハーレクインで長く愛された作家です。彼女が描くヒーローは傲慢で容赦なく女性の心を翻弄します。この作品のキアも然り。男性不信のヒロインの心を、はじめは強引に、最後は愛の力でこじ開けます。
出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
ISBN : 9784596938701
ニースのヴィラ・ジャスミンで催されるパーティは盛況だった。
主催者はジョアンヌの母。輝くばかりの美貌の持ち主である。
その母親の陰で、ジョアンヌは20年間ひっそりと生きてきた。
ところが、巨額の財産を一世代で築き上げた
投資家ベンとの出逢いが、ジョアンヌの運命を狂わせる。
彼の心を射止めたくて、生まれて初めて化粧をし、
消え入るような思いで真紅のドレスに身を包んだのだ。
だが、彼は見もせず、母のもとへと向かった。
胸の痛みに耐えかねて、ジョアンヌはそっと顔を伏せた。
出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
ISBN : 9784596938589
ある日、ローラのもとに、祖父の会社の次期後継者ダンが現れる。
心臓病で余命わずかな祖父は、会社の安泰のために、
ローラと祖父の信任厚いダンとの結婚を望んでいるのだという。
ダンは魅力的だが、無慈悲で目的のためには手段を選ばない。
なかば強引に、指に青いサファイヤの宝石をはめさせられて、
祖父の前で、ローラはダンとの結婚の誓いをさせられる。
一目で心を引かれた……けれど私に愛など微塵もないこの人と?
しかも彼はローラの体を値踏みしながら、端整な顔を歪めたのだ。
「跡取りをこしらえてくれたらいい。これは会社のための結婚だ」
出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
ISBN : 9784596993557
10歳年上の幼なじみダンとの結婚式が近づくにつれて、
エリザベスはかすかな不安を抱くようになっていた。
最近ダンはどこかよそよそしく、めったに会ってもくれない。
わたしはほんとうに愛されているのかしら……?
ある夜またデートを取り消され、散歩に出たエリザベスは、
ダンが彼女の親友と抱き合っているのを偶然目撃してしまう。
裏切られ、張り裂けそうな胸の痛みをおぼえながらも、
エリザベスは彼の幸せのために身を引くことを決意する。
悲しみをひた隠し、心変わりしたと嘘をついて。
出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
ISBN : 9784596580771
ある夜、ピッパは車の接触事故に巻き込まれてしまう。
対向車から降りてきた男性を見て、彼女ははっと息をのんだ。
ランダル! ピッパの胸が疼いた――もう4年も経っているのに。
彼は当時勤めていた会社の社長で、ピッパは彼を心から崇拝していた。
妻子がいると知ったのは、彼に恋をしていると悟ったあと。
罪悪感に苛まれたピッパは即座に会社を辞め、姿を消した。
彼は逃げ出そうとしたピッパを追いかけてきて言った。
「ぼくはもう、結婚していない」
いいえ、違うのよ――ピッパは皮肉な運命を呪った。
ランダルを忘れるため、別の男性の求婚を受けたばかりだったのだ。
2000年秋に惜しまれつつこの世を去った後も読み継がれている作家シャーロット・ラム。年の差や、許されない者どうしの恋など、切なさや男女のすれ違いを書かせたら右に出る者はないと言われた彼女の遺作を、どうぞお見逃しなく。
出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
ISBN : 9784596938329
婚約間近のステファニーは、海辺の町で静かに暮らしていた。
しかし、その平穏な日常もジェラードが現れたことで一変する。
18歳。大人になりかけていた清純なステファニーは、
洗練された美貌のジェラードと恋に落ちた。
だが悪夢のような出来事によって、地獄に突き落とされ――
ジェラードは彼女の愛と純潔を疑って、去ったのだ。永遠に。
5年の月日が流れ、再会した彼の瞳には凶暴な光が眩いていた。
「綺麗で汚れていないと思っていたのに。君はまた人を欺くのか」
君の真実の姿を君の恋人に暴くとでも言いたげに。
出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
ISBN : 9784596554109
ひそかに憧れていた男性の婚約パーティーに出席することは
ソフィーにとって、まさに拷問だった。
だからクールな上司ガイに会場から連れ出されたときも
ソフィーは逆らわず、家まで送ってもらった。
これまでガイがソフィーに興味を示すことはなかったが、
今日はいつもの彼とは違う。
成り行きとはいえ、秘書であるソフィーの寝室にまで入りこみ、
迫ってきたのだ――こんなときは、慰め合うべきだと言って。
ソフィーは催眠術にかかったようにうっとりとして目を閉じ、
彼のキスに応えてしまい……。
〈強引なあなた〉と銘打ちお贈りする企画第2弾は、2000年に世界中のファンや作家仲間に惜しまれつつこの世を去った偉大なロマンス小説家シャーロット・ラムの作品です。日本で刊行された作品は100冊以上を超え、今も読み継がれています。
出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
ISBN : 9784596938169
パリで住みこみ家事をしている学生クリスタベルは、
女主人に用事を言いつかって、その義兄ローランの住む、
ブルターニュの奥地へやってきていた。
深夜に古城に辿りつくと、待ち受けていたのはひとりの男。
浅黒い美貌に、嫌がらせのような皮肉な笑みを湛える彼に、
「誰の差し金だ。ぼくを誘惑しにきたのか」
突然犬をけしかけられるや、憎々しげな目で一瞥されたのだ。
何年も城に引きこもっており、気難しいと噂の城主だったが、
あまりにもひどい侮辱に、混乱するクリスタベルは唇をかんだ。
出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
ISBN : 9784596554031
ホテル付秘書のアルバイトをするクローディアは、
日によってホテルのオフィスで働くこともあれば、
宿泊客の要請で臨時の秘書を務める場合もある。
今日の任務は、最上階のスイートルームに滞在する客の臨時秘書。
客は世界的な億万長者のエリス・ルフェーブルだ。
“彼はトラブルそのもの。気をつけて”
――そんなホテル側の注意が的中し、
クローディアはさっそくトラブルに巻きこまれた。
部屋に入るなり、一方的にエリスから言い渡されたのだ。
「今夜は、きみもここに泊まるように」
〈ロマンス・タイムマシン〉と題してその年の名作をお贈りする企画、1992年の今回は、2000年に世界中のファンに惜しまれつつこの世を去ったスター作家、シャーロット・ラムのボス秘書ものです。
出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
ISBN : 9784596904751
目の前に並べられた愛する夫の背信の証拠を一瞥して、セアラは凍りついた。嘘よ! 彼が秘書と関係していたなんて。思えば夫のアレックスは出会ったときから謎めいていた。まだ10代だったセアラは彼の過去に興味を持つことはなく、年上の富豪アレックスを盲目的に信じ、まるで人形のように、彼の言うなりに4年の結婚生活を送ってきたのだ。怒りにまかせてセアラはアレックスを問い詰めるが、弁明すらしない夫に失望したセアラはそのまま家を出た。1年後。列車の脱線事故に巻きこまれた彼女は病院に運ばれるが、断片的な記憶が失われていた。そこ
出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
ISBN : 9784596904720
恋に破れ、傷ついた心を抱えて、デボラはベニスを訪れた。夕闇迫る街を歩き回っているうちに彼女は道に迷い、ふと気づくと不審な男たちに囲まれていた。そのときだった、黒髪のハンサムな男性が颯爽と現れたのは。彼はマシューと名乗り、不審者を蹴散らすと、怯えるデボラを救いだしてくれた。とても裕福そうに見えるけれど、いったい何者なのかしら?だが、その答えは意外な形でもたらされる。ふたりが一緒にいる写真がいきなり新聞の一面を飾ったのだ。彼は巨大製薬会社の社長。そして私は……彼の婚約者ですって!?
出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
ISBN : 9784596993328
ベリンダが恋人の兄ヴィンセントと初めて会ったのは、彼がふたりを別れさせるために自宅へ押しかけてきたときだった。きみとはただの遊びだ、弟には婚約者がいる――傲慢な態度でそう言い放つヴィンセントに反感を抱いた彼女は、きみと結婚したいと訴える恋人の言葉のほうを信じた。そして結婚の許しを得ようと先方の実家へ向かう途中、彼女は思わぬ事故にあい昏睡状態に陥ってしまった……。8カ月後、眠りから覚めた彼女の前に再びあの男が現れ、告げた。「弟は1週間前に結婚し、今はハネムーンを楽しんでいるよ」
出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
ISBN : 9784596904492
同僚とレストランに入ったライザは、ふと誰かの鋭い視線を感じ、身震いした。顔を上げると、見覚えのある青い瞳に射貫かれた。スティーヴ! 別れたはずの夫が、今さら私になんの用?1年前、ライザはまったく身に覚えのない不貞を彼に疑われ、限界まで追いつめられて、耐えきれずに家を飛びだしたのだった。数日後、今度は取引先の社長としてライザの前にスティーヴが現れ、去り際に、謎めいた言葉を残していった。「また僕のもとに戻ってくるんだ。貸したものは返してもらう」ライザの心はかき乱された。彼なしの人生は虚しい。でも、私を信じてく
出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
ISBN : 9784596937674
レオニーは、鏡に映った自分の花嫁姿を見つめながら、瞳を不安に揺らしていた。マルコムとの結婚式が近づいている。大富豪で家柄のいい彼の一族とうまくやっていけるか、いまひとつ自信が持てないのだ。ノックの音に扉を開くと、ガイルが立っていた。なぜかマルコムとの仲を裂こうと、いつもレオニーに辛くあたる、苦手な彼の兄だ。いぶかる彼女に、ガイルのうつろな声が響いた。「マルコムは死んだよ」驚きと悲しみに取り乱すレオニーに、ガイルから、さらなる意外な申し出をされて……。
出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
ISBN : 9784596993212
学校を出て以来、病気の母の世話に明け暮れるローラはある日、父が仕事で不正を働いたと聞かされた。しかも父の雇い主である若き社長ランドールは、娘を彼の嫁に差し出せば不問に付す、と言っているという。彼とは面識があった。以前、知人と外出したとき、ローラは道で出会ったハンサムな男性にいきなり唇を奪われた。無礼さに怒りつつもなぜか胸はときめき、ローラは思わずはしたない気持ちを抱いた自分を責めたのだが、その不埒な男性こそが、ランドールその人だったのだ!
出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
ISBN : 9784596937421
ローラは過労がたたって肺炎にかかり、ようやく回復したばかり。多忙な職場に復帰するにはまだ体調が万全ではなく、友人からある少女のお目付け役の仕事を紹介された。少女は母を亡くして以来、目下反抗期の真っ最中で、学校も退学させられたという。面接に訪れているところへ、不意にその父親が現れ、ローラの面前で青筋をたてて怒り始めた。冷酷にして傲慢。ローラの最も苦手とする富豪のギリシア人だ。これでは娘が可哀そうだわとローラは、早々にいとまを告げたが、帰宅するなり、父親ドメニコスから電話がかかってきた。
出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
ISBN : 9784596904164
銀行頭取のアシスタントであるマーティーンは、ある夜ボスとのディナーに向かう途中、レストランの回転ドアに、見知らぬ男性と挟まれてしまう。彼は身震いするほどセクシーだが、ひどく無礼な態度だった。驚くべきことに、ディナーの席でボスに紹介されたのが、まさにその男、ブルーノ・ファルカッチだったのだ。ボスはこの年下の従弟を、銀行の後継者にするつもりだという。マーティーンは彼が銀行を乗っ取るつもりなのではと疑い、ブルーノは彼女を頭取の愛人と決めつけ、二人は火花を散らすが、会議のため共に赴いたローマで、とんでもない過ちが
出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
ISBN : 9784596420688
なんて酷い男なの! 先日の従妹の打ち明け話を思いだして、リーは怒りに震えた。マット・ヒューム──大会社の社長が、自分の部下を弄ぶような真似をするなんて。ふと、リーは目の前で食事を供にしている婚約者に目を移した。彼はとてもよい人だし、そんなことはしない。ただ最近は、リーからの愛情を感じられないと嘆いてはいるけれど。ひとりでレストランを出て、エレベーターに乗った彼女は、狭い空間に火花が散るような感覚を覚え、衝撃を受けた。奥に立つセクシーな男性の灰色の瞳から、なぜか目を離せない。次の瞬間、抗えない力に引かれて、
出版社 : ハーレクイン
ISBN : 9784596420558
アニーが初めてその電話を受けたのは、ある深夜のことだった。「覚えているかい?」深みのある男らしい声。いったい誰?だが相手はそれ以上何も話さず、電話は切れた。奇妙な電話はその日からやむことなく続き、アニーは不安にかられた。彼女は11歳で最愛の父を亡くしたあと、継父から邪険に扱われ、実母からも疎まれて、ずっと孤独な人生を送ってきた。今ようやく努力が実り、夢の第一歩を踏みだしたばかりなのに……。そして、ついに恐れていた事態が起きる。電話の主マルクがアニーを連れ去り、人里離れた屋敷に軟禁したのだ。マルクは驚くほど
出版社 : ハーレクイン
ISBN : 9784596936653
離婚して5年、ようやく立ち直りかけたローレンのもとに、かつての義母から1本の電話がかかってきた。「アンドリアスが死にそうなの」18歳の彼女の愛を踏みにじったアンドリアス・ケラリデス――かぎりなく傲慢で、罪なほどセクシーなギリシア人億万長者。事故に遭った元夫は離婚の記憶を失い、“妻”を呼んでいるらしい。渋々ながら彼を見舞ったローレンは、昔のように愛をささやかれ、気づくと孤島での静養に付き添うことを承諾していた。ときおり彼に物憂げに見つめられていることを知らずに……。
出版社 : ハーレクイン
ISBN : 9784596929839
デボラが音楽会社の重役アレックスの秘書になって4年。彼の巧みな誘惑は無視して、仕事だけを忠実にこなしてきた。魅力的なボスの、何人もいる“女友達”の一人になる気はないわ!だが大事な予定があると伝えておいた週末にニース出張への同行を命じられ、思わずデボラは彼に抗った。それはまさに、デボラが彼の罠にかかった瞬間だった。アレックスが激した彼女をすかさず引き寄せ、耳元でささやく。「きみは近づくとすぐ逃げる。どんな男にもそうなのか?」そしてデボラをきつく抱きしめ、唇を奪った。
出版社 : ハーレクイン
ISBN : 9784596936394
「君に手伝ってもらいたいことがある。結婚してほしい」アレックスは自分の耳を疑い、ぽかんとしてフィリップを見た。彼はフランスから来た裕福な旅行客で、彼女はホテルの受付係。数日前の早朝、海辺で突堤の手すりから落ちかけたときに抱きとめてもらったけれど、彼についてはほとんど何も知らない。しかし婚約者に長年騙されていたと知り、傷ついたアレックスは巧みな説得に負け、さらわれるように結婚してしまう。サルコンヌにある豪奢な伯爵家の城で、愛の苦しみを知ることになるとは夢にも思わずに。
出版社 : ハーレクイン
ISBN : 9784596902931
ただいま! なつかしいわたしの家、そして、大好きな兄さん……。ロンドンのハイスクールを卒業したわたしは由緒ある美しい屋敷クイーンズ・ダウアーに帰ってきた。兄さんと住むこの家こそ、わたしの愛のお城。幼いころからひとすじに慕いつづけてきた兄さん。でも、ひそかな想いが大人の愛に育っていることに、決して気づいてくれないんだわ。だって、ずっとずっと年上の大人の兄さんにとって、わたしはいまも、小さな妹にすぎないんですもの……。
出版社 : ハーレクイン
ISBN : 9784596929723
フランチェスカは期待に胸を震わせながら食卓を整えた。鴨の焼ける香ばしいにおい、クリスタルの鉢には真紅のばら。夫のオリバーはここ数年、たまにしか家に戻ってこないけれど、今夜ばかりは必ず帰ると約束してくれた。そう、今日は10回目の結婚記念日。夫とゆっくり話をして、二人の絆を確かめよう。だが、やがて電話のベルが鳴り響き、彼は帰れなくなったと、夫の秘書があざけるような口調で告げる。打ちのめされたフランチェスカは、衝動的に家を飛びだした。
出版社 : ハーレクイン
ISBN : 9784596936097
高名なピアニストだった祖父にピアノを教わりながら、マリナは海辺の山荘で、俗世間と隔たれた日々を送っている。ある日、祖父とひっそり暮らす山荘に、ギデオンと名乗るハンサムな旅行客が滞在することになった。初対面なのになぜか懐かしさを覚え、彼に惹かれるマリナだが、一方の祖父は冷淡な態度で、まるで彼を憎んでいるかのよう。いったいどうしてかしら……いぶかしむマリナは数日後、ふと美しいピアノの旋律を耳にする。弾いているのは……ギデオン?次の瞬間マリナは思い出した――心に封印していた残酷な記憶を
出版社 : ハーレクイン
ISBN : 9784596902603
17歳のリンデンにとって、毎日が薔薇色だった。なぜなら家にはジョス・ホワイトがいるからだ。険しい坂道で事故を起こした彼を車から助け出し、家へと連れ帰った。リンデンとジョスは親子ほども年がちがうのに、とても気が合って、人間嫌いの画家の父も、彼を気に入っている。そんなある夜、生まれてはじめてパーティへ出かけたリンデンは、同じ年頃の男の子たちなど誰一人目に入らず、ジョスのことを愛していると気づいてしまうのだった。月光を浴びて泳ぎながらふと岸を見やると、ジョスが立っている。彼は水の中に入ってきて、裸のリンデンを抱
出版社 : ハーレクイン
ISBN : 9784596902535
サンチャのもとに、夫と秘書の浮気を密告する手紙が届いた。思いきって秘書の家に電話をすると、受話器の向こうから聞こえてきたのは、紛れもない夫の声……。
出版社 : ハーレクイン
ISBN : 9784596223234
アナベルは解雇される同僚を救うため、社長サムに直談判を試みる。彼の車に忍び乗ると、着いた先は秘密のコテージ。ボスと二人きりの危険な夜を迎える……。